Continues 〜with Wings〜
個々の"継承"についてずっと書いて来ましたが、
トリを務めるのはこの方
エフゲニー・プルシェンコさんです。
「憧れている存在であり、
この競技に熱中するきっかけとなった人、
プルさんです」
羽生くんが幼い頃から髪型まで真似るほど夢中になったプルシェンコ様。
私がさすがに「プルさん」呼びするのは憚れるので「プル様」とお呼びしますね。
羽生くんにとってスケート人生を左右する特別な存在のプル様へのコメントがこちら。
「ソルトレークシティオリンピックで演技したものがすごく、
僕がオリンピックで金メダルを獲りたいって思えたきっかけの演技です。
その圧倒的なオーラとか、
そういうものがすごく格好よくて、
僕にとってはヒーローみたいな存在。
特に印象に残っているのは、
まあ、すごく直近のことだけど、
やっぱ(平昌オリンピックの前)自分が怪我をしていた時に
すごく信じて待ってくれていたし」
その時のプル様の言葉がこちら。
「ユヅルは他とは
全く別のクオリティの選手です。
誰も彼のようなスピンはできません。
彼ほど観客を魅了する力もありません。
ただ誉めているのではなく事実なのです。
オリンピックの勝利を願っています」
憧れのヒーローからの最高の賛辞ですよね。
「自分が復帰するまでの辛い時間の中ですごく勇気をくれたし、
すごく前向きになれたきっかけだったんで、
今でも
スケート界の神
だなって思っています」
羽生くんにとって
ヒーローであり神のような存在のプル様。
そんなプル様の演技も私はこの時初めて観ました。
圧倒的な存在感を誇るプル様の演技。
「ニジンスキーに捧ぐ」
伝説のプログラムだそうですね。
確かになんとも言えない迫力とオーラを感じました。
「ニジンスキーに捧ぐ」
というタイトルの通りニジンスキーという伝説のバレエダンサーの生涯を演じられていたんですよね。
プル様のことすらまだまだ知らないに等しい私が
ニジンスキーと言われても即座にわかるわけもなく、
付け焼き刃的にほんの少しニジンスキーの生涯を追ってみたところで上辺だけしかわからず、
きっとプル様は
若かりしき頃の情熱と才能に溢れたニジンスキーから、
仲間と離れてしまって精神も病んでしまって
怒り悲しみ苦悩するニジンスキーまでを、
演じていたんでしょうけど、
まだまだ勉強不足の私にとっては
たぶんその半分くらいしか理解出来なかったかもしれません。
プル様のステップの端々に
表情や仕草の端々に
バレエ的な美しさを感じるとともに
やるせない悲しみと怒りのようなものも感じてしまって、
見ていてとても苦しくなってしまいました。
CiONTUの2日目、
生でこれを見ていた羽生くんは
号泣してしまったとのことでしたが、
ニジンスキーの人生に
自身の姿を重ね合わせて演じるプル様の演技に
さらに羽生くんは自身の思いを重ねて見てしまったのでしょうか。
プル様の演技から、
繊細な羽生くんは
迫り来るものを人一倍感じとってしまって、
そのやるせなさや怒りや悲しみというものが、
その中の何かが、
彼の琴線に触れてしまって
思わずこぼれ落ちてしまったのでしょうか。
何が羽生くんをそうさせたのかはわかりませんが、
一つ言えることは
感動がなければ涙はこぼれ落ちない
ということです。
少なくともプル様の「ニジンスキーに捧ぐ」は
羽生くんに感動をもたらしたのです。
迫力もあるのに、どこかもの悲しさのある
「ニジンスキーに捧ぐ」に
私も心撃たれてしまいました。
とても心に残る「ニジンスキーに捧ぐ」でした。
もう一つプル様が滑られたのが「Tango Amore」で、
さっきとはうって変わって、情熱的なスケーティングでした。
大人の男性の色気に満ち溢れていて
改めてプル様のことをかっこいいと思えるそんな演技でした。
悩めかしいほどの色気を感じました。
「Amore」とは「愛」を意味しますよね。
タンゴの調べに乗せて大人の愛を演じるプル様に
魅せられました。
腕を伸ばして何かを掴もうとするこういう仕草を
この演技の中で何度かするんですけど、
愛を手に入れようとしている仕草なのかな、
なんて思いながら見ていました。
この手の中に
愛を。
羽生くんにはまだここまでの色気はなくて、
そもそも色気って言葉は彼曰く違うらしいですけど、
プル様のこういう表現力なんかは
もちろん羽生くんにもちゃんと継承されているとそう感じました。
受け継がれているのか
いないのかはわかりませんが、
圧倒的な迫力とか
情熱とか
オーラといったものは
どちらもちゃんと備わっていて、
どちらも本当に魅了されるスケーターだと感じました。
羽生くんにとってヒーローのような人で
神のような存在の人なので、
ついつい力も熱も入ってしまって
こんなに長くなってしまいました。
継承としてのプル様語りはこれくらいにしておきますが、
このCiONTUの中での対談シーンの感想は
別記事としてちゃんと書き残しておきたいと思ってます。
今日までCiONTUの中の"継承"ということをテーマに記事を書いてきましたが、
言い訳するつもりはないんですが、
CiONTUの感想、FaOIが始まるまでに終わらす予定でした。
ええっ!?
って、呆れてますよね⁇
そうですよね⁇
だってFaOI幕張終わって
BSの放送も終わって
それでもまだ書いてるんですもん。
やっと今日かよ!?って話ですよね。
言い訳じゃないですよ。
言い訳じゃないけど、
CiONTUのオープニングから挨拶までがまさか3回にも分けて書くことになるなんて思ってなくて。
さらに、この個々の継承も最初は全員なんて無理だと思っていて、
ただジェフの演技を見た時、
あ、羽生くん!
ってそこここに羽生くんを感じてしまって、
ジェフから羽生くんに明らかに継承されてるものがあるな、って感じて、
これなら書けるな、って思って
ホントのホントにジェフからの継承だけを書くつもりだったんです。
言い訳じゃないですよ。
言い訳じゃないけど、
他のスケーターまったく知らなかったし、
なんならジェフのことだって知らないくらいだし、
だから継承と言っても
他の人からの継承なんてよくわからないから書きようもないしね、
ってホントのホントに思っていたんです。
だけど、このCiONTUをじっくり観てしまったら、
あ、なんだか書けるかも、
あ、書けそう、
うん、書ける、
書きたい、
になってしまって、
ご存知のようにCiONTUの出演者全員からの継承について書いてしまったのでした。
おかげでFaOI幕張が終わってもずっとCiONTUの継承について1人書いてましたねw
どのブログもFaOIで埋め尽くされてる時に。
まあ、けど皆が皆、右へ習えしたみたいに同じ記事になるよりかは、
こういうのが一つくらいあってもいいかな、と思って書いてました。
そもそもFaOI見に行ってないし、
見てないものは書きようもないし、
BSで放送されたので
その感想をまたおいおい書いていこうと思います。
おいおいって、FaOIの感想も忘れた頃に、
っていうふうにならなければいいんですけどw
ていうか、その前にCiONTUの感想終わったつもりはないんですけど。
"継承"というテーマではひと段落したんですけど、
まだまだ書きたいことが山のようにあります。
少なくとも羽生くんのスケーティングについて
まだ一度も触れてないしw
さて、いつ、どの順番で書けるのでしょうか⁇
ここまでCiONTUの"継承"について
長らくお付き合いくださった方々、
どうもありがとうございました。
次の記事は何になるのか、乞うご期待!!
(って、だから、どうご期待⁇ww )