宗方玲・詩人が語る京都と歌舞伎

宗方玲・詩人が語る京都と歌舞伎

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文化博物館での、「夏のひととき」とのコンサートに行きました。

社会人や学校の先生なども交えた音楽家によるコンサートも、今年で25回目です。

 

その特徴は、親しみやすさ。

まずは、ヴェルディの「ストルネッロ」、シューベルトの「月に寄せて」。

 

そのあと、日本語の歌曲が続きます。 

リズミックなイタリア語とドイツ語から、日本語になって気づいたのは、母音の美しさ。 特に「A」の音。
 

交野市イメージソングの「満天の星」では「まんてん」、團伊玖磨や千原英喜では、「からたち」、「あした」など。

「あからさま」なんて、「A」の連続。 そこには、ロックやラップでは気づかない、日本語の根太さ。

 

常連の辻貴久子さん、辻和明さんらの歌い方がていねい。 原口さとみさん、岩本実姫さんのピアノが沿う。

千原英喜の「宮沢賢治の最後の手紙」では、白井亨さんが、手紙を読みながら語るように歌う。 その佇まい。

 

休憩のあとは、ヘンデルの「夜明けに微笑むあの花を」、グノーの「宝石の歌」、オッフェンバックの「舟歌」。

ロッシーニの「今の歌声は」、モーツァルトの「おおイシスとオシリスの神よ」、スメタナの「とうとう一人ぼっち」。

 

怒涛のように、いや綺羅星のように外国の歌曲が続いていきます。 そこに、夏の夜の爽やかさ。

ときに、ヴァイオリンの富樫昌さんのソロがアクセント。 バッハの無伴奏チェロ組曲が気持いい。

 

で、全員が揃っての、木村弓の「世界の約束」。 美しい日本語が、ここちいいメロディで流れていきました。

おまけの「銀河鉄道999」は、ハモリあり、輪唱ありで大ノリ。 気づけば約2時間の、ひとときでした。