ご訪問を頂きありがとうございます
今回はワクチンのお話。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン(mRNAワクチン:ファイザー社&モデルナ社)接種について、心筋炎が重篤な副作用となりました。数々の論文でその評価がされており、今更の感じはあります
因みに新型コロナウイルスに感染した場合のリスクとワクチン接種により発生するリスクをワクチン未接種により感染するリスクで評価した論文もあります。デルタ株以前のデータなので現実とそぐわないと思いますが、やはりワクチン未接種のリスクの方が圧倒的に高いのです。但し、日本人のデータではありませんので鵜呑みには出来ません。
さて、海外の論文を少し紹介します。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン(mRNAワクチン:ファイザー社&モデルナ社)接種に関して、1回目と2回目の接種間隔の違いに伴う抗体力価の差をみています。
標準的な間隔(<4週)と長い間隔(6~7週)で比較しております。
接種間隔で有意な差が出るという私達の免疫系に関わる興味のある論文です。
データは提示できませんが投与間隔が長いと、スパイク蛋白に対する抗体力価が高くなることが明らかになりました。
Grunau B, et al:
A Higher Antibody Response Is Generated With a 6- to 7-Week (vs Standard) Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2 (SARS-CoV-2) Vaccine Dosing Interval.
Clin Infect Dis. 2021 Nov 30:ciab938.
doi: 10.1093/cid/ciab938.
https://academic.oup.com/cid/advance-article/doi/10.1093/cid/ciab938/6446287
その他でも同じような論文があります。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン(mRNA型)接種について1回目と2回目の間隔と抗体力価の関連を検討しています。
縦軸は対数になっています。間隔を開けるほどに、明らかに有効のようです。
Grunau B, et al:
Immunogenicity of Extended mRNA SARS-CoV-2 Vaccine Dosing Intervals.
JAMA. 2021 Dec 3.
doi: 10.1001/jama.2021.21921.
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2786992
私は三週間後に接種しておりましたので、今となればもう少し遅く接種した方が良かった事になります。後になって分かる事は沢山あります。最善の選択は難しいものです。そもそもワクチン接種についてもワクチン後遺症や副作用の心筋炎などがあり、統計的に見れば有用なワクチンもスポットではそうは行かない事もあります
何にしてもこれからワクチン接種を受ける方の一助になれば幸いです。
三回目のワクチンではどのような免疫反応が起こるのでしょうか。抗体価の上昇が桁違いなのでスパイクタンパクに変異を有するオミクロン株にも有効であれば良いと願います。今の所、良い予想はありませんが、予想はあくまで予想です。
それにしたもオミクロン株はエビデンスは大してないもののその不気味さはデルタをも凌ぎます。
こういう時だからこそ希望を忘れずにいきたいですね。
最後までお読み頂きありがとうございました。