豊玉姫命 ~一途に一人の人に愛されたい女性にお勧め~ | 神さまの本音・御利益だけでは解らない神々の気持ちと本来の御加護

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日本の神様って漢字ばかりで意味不明ですよね。文字から噛み砕いて解説してます。

古事記・日本書紀を元に
神名解説とスピリチュアルを融合してお話します。

 今回は「豊玉姫命 ~一途に一人の人に愛されたい女性にお勧め~」と題してお話をしていきます。前回登場した神々ですが説明をしていない神々がいらっしゃったので説明をしていきます。

豊玉姫神社

豊玉姫神社

 

~豊玉姫命とは?~

 豊玉姫命と言えば、綿津見大神(海神)の娘で、竜宮に住んでいます。真の姿は八尋の大和邇(やひろのおおわに)で、神武天皇の父・鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)の母で、天皇の母・玉依姫の姉にあたります。

 

【日本書紀より超簡易版♪】

 豊玉姫命は、綿津見大神(海神)の宮(海にある家)に来た火折尊(ほおりのみこと=山幸彦)と結婚して3年の歳月が流れた。夫が故郷を寂しがったので父に許しを請い故郷へ戻ってもらうことにしました。

豊玉姫命は、夫が行く前に、

「あ、出産前にそっちへ行くから子供出来たから出産できる場所と家を用意して待ってって」と言いました。豊玉姫命は、約束通り出産が近づくと妹の玉依姫と一緒に浜辺にある彼の家に向かいました。そして迎えに来た夫に、

「出産するときは覗いたらイヤよ。恥ずかしいから・・・」って言いました。でも心配になった夫は、妻の言葉を聞かずに覗いてしまいました。

「・・・ダメだって言ったのに・・・」そう、豊玉姫命は、”海神の娘”真の姿が人外”大きな鰐”だったのです。

見られてしまった豊玉姫命は、夫に

「あなたが私のこと覗かなかったら、海の神と陸の神が心通わせ続けることが出来たでしょう。でも、もう無理。見ないでって言ったのに・・・。あなたの何を信じたらいいのよ」

と言い、産まれた子を家に置いていって海と陸とを繋ぐ道を閉じて実家に帰ってしまった。

 

⇒神話にはこのように書かれています。信じていた夫に裏切られてしまった妻。こういう憂き目にあってしまった豊玉姫命は、「一途に一人の人に愛されたい神」の代表ではないかと思うんです。自分の醜い姿(神話では鰐=わに・へびとか色々な説が有ります)を見られたくない女心。「現代風に言えばトイレを覗かれる」みたいな感じですかね。そんなことされたらいくら愛していても・・・。最後に豊玉姫命は、覗かれなかったらずっと一緒だったのに・・・って言ってますよね。

【神名】

豊玉毘売(古事記)

豊玉毘売命(古事記)
豊玉比売命(日本書紀)
豊玉姫命(日本書紀)
【神格】
水の神・聖母神・福の神・祈雨の神
【御利益】

子宝・子育て・安産守護・産婆乳母・縁結び農業・漁業・畜産・航海安全

 

【漢字で読み解く】

豊・・・・①ゆたか。多い。満ちている。 ②農作物の実りがよい。 ③とよ。語の上につけてほめる意を表す。

なりたち・・・・①祭りに用いる道具の意を表す。②実った穀物の穂を高杯(たかつき)の上に盛った形にかたどる。豊作の意を表す。ひいて「ゆたか」の意に用いる。

(参照漢字ペディア

玉・・・・①たま。美しいたま。②美しい。すぐれた。りっぱな。 ③天子や天皇に関する物事につける美称。 ④人を敬って、その人に関する物事につける美称。

なりたち・・・・たまをいくつもひもで通した、かざりだまの形にかたどる。「たま」の意。

(参照漢字ペディア

売・比売・姫・・・女性を表す表現

・・・・尊・命・神 など。神を表す尊称

漢字から読み解くと、この神様は、すご~い美人で豊作を司りりっぱな巫女でもあられた。と読み解けます。

 

【総合するとどんな神?】

海神の娘であることから、水・海に関する神であり漁業・航海安全・農業に関する神でもある。

日本書紀の記載から、聖母神であり子宝・子育て・安産守護・産婆乳母を加護する神でもある。

漢字の意図と海神の娘であることから、祈雨の神でもある。

 

【人(神)物像】

 お堅い話は、ちょっと置いて・・・この神様、すごい美人で巫女までやっていて海の神の娘。現代風?に言えばお姫様なわけです。それで一途な性格でめっぽう純粋。一度嫌な事あるともう許せない!て感じの女性で・・・まぁそういう女性って割といますよね。女性らしい女性って感じです。

~豊玉姫命からメッセージ~

 今回も豊玉姫命とお話をして何故「一途に一人の人に愛されたい女性にお勧め」なのかを含め伺っていこうと思います。

 

「色々と調べてどんな人(神)物なのかを想像することが出来ました。間違っていたら教えてください」

豊玉姫命

「うん。だいたい、そんなような感じだわ。細かくは・・・まぁ相違があり・・・」

「はい。わかってます。現代的に噛み砕いて書いている所も有りますし人伝なので・・・」

豊玉姫命

「そうね。それは仕方がないわ。≪一途に一人の人に愛されたい女性にお勧め≫って書いてもらっている理由を言わなきゃね♪推挙された訳も・・・というか呼びかけたの私なの」

「あ、そうだったんですか。ではお願いいたします」

豊玉姫命

「上にも書いてもらった通りの理由もあるんですけど、私って割とモテていて・・・。見た目で判断されていそうで・・・。で、正体知られて嫌われた!って思って逃げたのよね」

 

「で、そんな私だったものだから、世の女性には、こんな風になって欲しくなくて純粋に一途に愛してくれていた夫・心配してくれていた夫を棒に振ってしまって・・・申し訳なくって・・・」

 

「そんな私だから、私の想いを願いをすべての女性に伝えて欲しくて呼びかけました」

 

「一途に一人の人に愛されていた私。不幸な誤解でダメになってしまったけど私みたいにならないように一途に一生添い遂げてほしいのです」

「想いはわかりました。そのような意図があってお出ましになられたのですね」

「神社でいう神格・御利益では見て取れない豊玉姫命の想いってことですね」

豊玉姫命

「えぇ。是非、理想的な男性と巡り合っていない人も愛する人がいる人も顔を見せに来てくださいね」

「色々ありがとうございました」

 

~最後に~

 豊玉姫命という女神様を少しでも理解して頂ければ幸いです。故事を理解して神名を理解することによって神々の想いを曲げずに捉えることが出来ると思います。隠れた神の願いとかを感じて頂けたら嬉しいです。

 

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