今回は「事代主神 ~恋愛成就に是非行って欲しい神様~」についてお話していきます。事代主神は、三嶋大社系の神社で祀られている場合が多いです。恵比寿神としても祀られている場合が有りますよね。色々な側面を見せて頂ける事代主命です。
~事代主神とは?~
事代主神は、恵比寿神と同一神とされたことにより、恵比寿神の神格・御利益が混じってしまっています。元々は、託宣神で在らせられたのですが、日本書紀に書かれた国譲りの部分で釣りをした等の記載があり恵比寿神と同一神とされています。
【神名】
事代主神(ことしろぬしのかみ)(日本書紀)
辞代主神(ことしろぬしのかみ)(新年祭祝詞)
八重言代主神(やえことしろぬしのかみ)(古事記)
八重事代主神(やえことしろぬしのかみ)(古事記)
玉櫛入彦嚴之事代神(たまくしいりひこいつのことしろのかみ)(日本書紀)
都味歯八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ )(先代旧事本紀)
積羽八重事代主命(つみはやえことしろぬしのみこと )(三嶋大社)
鴨都味波八重事代主命(かもつみわやえことしろぬしのみこと)(鴨都波神社)
恵比寿大神(えびすかみ)(江戸時代より同一神との説が出る)
【神格】
託宣神、海の神、商業の神
【御利益】
決断力・統率力・海上安全・漁業守護・五穀豊穣・商売繁盛・家内安全・開運・厄除け・福徳円満・病気平癒
~託宣の神・事代主神~
恵比寿神としての側面は語るまでもなく有名ですが、託宣の神としての事代主命を知っている方はあまりいらっしゃらないと思います。託宣とは神が人にのり移ったり夢に現れたりして意思を告げることのことを指すのです。
古事記の国譲り神話では、大国主の心を事代主神の発言によって表され国譲りを承諾する表明となりました。豊富な知識と予言的・託宣的な詞(ことば)により「言(口から言葉を発するという意味)」「事(記録官という意を表す)」にかかわる神とされてます。
~恋愛成就に事代主神~
事代主神が『八尋熊鰐(やひろわに)となって三島溝樴姫(みしまのみぞくいひめ:玉櫛姫)に通って姫蹈鞴五十鈴姫命(神武天皇の后)が産まれた』という婚姻譚があります。この事柄から現代的に言えば、事代主神は、好きな女性に対して一途に通い口説き落とし婚姻まで結びつけた神と解釈できます。
好きな人に言い寄られたい♪積極的にアタックされたい♪
という女性に是非祈願して頂きたい神様なんですよ。
中々積極的になれない男性・相手が見つからない男性
にも兄貴のように世話を焼いてくれることでしょう。
~最後に~
神々は時と共に習合されたりするものですが、元々の意味なども調べてみるのも面白いものです。託宣の神ですから恵比寿神と習合されても未来視ができる神なので、まぁ何とかやれるのでしょうね。事代主神は、恋愛関係を謳ってはいませんが、故事を読み解くことによりその神の性格・神格などを知ることができます。是非、事代主神へ参拝してみてくださいね。
~ご興味を持たれた方~
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