お家でご飯を作ってたんだ。
シロが帰ってきたら、いつでもご飯が食べられるように。
作ってたのはオムライス。
卵が半熟で、ふわふわとろとろのオムライス。
ケチャップでシロだいすきって書くんだ。
ご飯と細かく細かーく切った玉ねぎ、にんじん、ピーマンを
炒めて、お皿に盛っておいて。
卵を半熟のとろとろのオムレツにして。
…バター使えば良かったか。今度買わないと。
お肉買うの忘れたのに気付いたのは、オムレツが焼ける頃。
…失敗したなぁ。
ささみ、いっぱい入れてあげようと思ってたのに。
今度は忘れないようにしなきゃ。
さっき炒めたご飯の上にオムレツを載せて、慎重に包丁を
入れて広げてたら、シロが帰って来た。
会えるって思ってなかったから、すんごく嬉しかった!!
シロだ、シロだ!!
オムライスがきれいに出来たのも嬉しかったから、シロに
見せちゃった。えへへ。
包丁はちゃんと流しの中においてから、見せたよ。
危ないもんね。刃物を振り回しちゃ。けがしちゃうもん。
シロは頭を撫でて、おでこにちゅーしてくれたよ。
すごいってほめてくれたの、嬉しかったな。ふふ。
外から帰ってきたら、ちゃんとうがい手洗いしてって言ったのに
適当にした上に、ぬれた手をジーパンで拭いてるのに気付いちゃった
から、シロにやり直しって叱ったの。もう。
また風邪引いたら苦しいのシロなのに。
シロは納得いってなかったみたいだった。
さっきやったのに何でまたしなきゃなんだって感じの顔してたから
今度はきちんと手を洗って、うがいをして、タオルで手を拭いた
シロにごほうびのほっぺにチューをしたよ。えへへ。
シロはアメとムチ?って言ってた。
物事にはメリハリが必要だからね。…なんちゃって。
使い方違う気がするけど、気にしないもんね。
一緒にご飯を食べたの。
レタスときゅうりを切ったサラダもつけたよ。
シロのお箸の持ち方、バッテンだったの…。
あれじゃあ、掴みにくい食材だってあるはず。
お箸が使えなくて、恥をかくのはシロ自身。
これは直さなきゃ。
今度お箸の持ち方を教えてくれるみたいなお箸、探してこようかな。
やみいちに行けば、大人用でも売ってるかもしれないし。
ダメだったら、簡単にお箸が正しい持ち方出来る教え方、どこかで
教わってこよう。
昔、何処かで聞いたことあった気がするんだよなぁ…。
どうやって教えたら分かりやすいんだろう…。
うーん、うーん…。
ご飯食べ終わった後で、片付けて、明日洗い物をしようとしたら、
シロが代わりにやってくれた。
すっごく手際がいいんだよ!
バイトで洗うから慣れてるんだって。すごいねえ。
あっという間に洗い終わって、シンクがピッカピカになってたんだ。
…今度教えて貰おうかな。
そう思ってたのに、僕に洗い物は僕にやらせてってシロに
言われちゃったから、任せることにした。
わたしがご飯作ったり、色々お土産持ってきてくれるのに何も
出来てないから、って。
…しなくてもいいのにね。
わたしがしたいからしてるだけだけど、シロはそれじゃ申し訳ない
気持ちになっちゃうみたいだから、洗い物はシロにやって
もらうことにした。
…わたしがするよりも早いし、手を滑らせて落として派手な音が
する、とかもなさそうだしね。
でも、手が荒れそうだな。後でクリーム買って来なきゃ。
手、荒れないようにしてねって言ったら、過保護って笑われた。
……むーーー。大事な人の手を大事にしなくてどうするっ!!
洗い物をしてる最中、シロが2人で暮らすのって楽しいって
言ってくれた。
すごくすごく、嬉しい。
そう思ってたのがわたしだけじゃないんだって、分かったから。
家に帰ってきて、「ただいま」って言うと「おかえり」って言ってくれる
人がいて。
その人が大好きな人で、笑顔で迎えてくれる。
これ以上幸せなことはないと思う。
当たり前なことじゃないんだよね、これは。
すごい奇跡なんだよね。
当たり前って思っちゃわないように。
いつもありがとうって感謝の気持ち、忘れないようにしなきゃ。
こんな幸せがずっとずっと続くように。
ずっとは無理かもしれないけど、続けたいって、思う。
シロが、わたしがいつも料理を作るから、何か作ってみたいって
言うから、わたしが丁度食べたくなってたカレーを作ってもらう
ことにした。
カレーって時々、無性に食べたくなるよね。
わたしが辛いのダメだから、甘口で、お肉はささみで作って
もらうことにした。
シロは夏野菜のカレーを作るつもりでいるみたい。
・・・ただ、心配なのは、作ったことがあるのかって、こと。
味はいいの。きっとシロが作ってくれたってことで、すんごく
美味しく感じちゃうから。
…手、切ったりしそうなんだよねぇ。
夏野菜のカレーだから、ナスやかぼちゃ、を使うつもりで
いるらしい。
どっちも大好きな野菜だけど、ナスは包丁がつるつるした皮を
切ろうとすると滑ったりすることもあるし、かぼちゃは1回チンを
しないと固くて結構苦労する。
…シロは結構力あるから、大丈夫か。
食材は切れないってことはないだろうけど、その代わりに手を
スパスパ切りそうな予感が。…大丈夫かな。
…ってこういう事を言ってるから、過保護って言われちゃうのか。
……でも、心配なんだもん。
…習うより慣れろって言葉もあるもんね…。
けがをしないことを祈りつつ、救急セット完備で見守るしかないか…。
カレーを作ってもらうの、いつになるんだろう。
楽しみだな。ふふふ。
そういえば、まだ買い物にも行ってないねって話になった。
買い物に行くのもいいけど、こうしてシロと話してるだけでも楽しいから
それでいいんじゃないかなってシロに言ったら、シロはそっかって
言ってた。
お腹いっぱいで、眠くなっちゃったシロはわたしのひざの上にひざ枕。
太ももとお腹にすりすりしてて、可愛かった。
その時言ってくれた言葉は、宝物。
シロは半分寝てたから、覚えてなさそうだけど。
覚えてなさそうだから、宝物。
後でしっかりとシロが起きてる時に、ちゃんと伝えるんだ。
…その時に思い出してくれたらいいけど、言った事、
覚えてないんだろうな。
まあ、いいか。
改めて言ってもらえば。
シロがお腹にしがみつくみたいにして寝ちゃったから、わたしは
そのまま寝ることにした。
きっと明日は身体中があちこち痛くて大変な事になってそうだけど
それでもいいんだ。
幸せだから。それでいい。
