昨日はゆっくりと寝ていたらしい。

何ヶ月か前、この街にたどりついた時のわたしが街の中を

のんびりと散歩してる夢を見た。


全然会った事おにーさんにも会ったけど、けいしが出てきたんだ。

可愛かった。


きっと夢なんだろうな。

はっきり覚えてないから。


海に行って、飴を舐めながら海を見ていたら、坂道を何かが

凄い勢いで滑ってくる音がした。


何だろう?と思っていたら、堤防の間にある階段のところを

台車と一緒にけいしが凄い勢いで転がり落ちてきた。


…そんな勢いで転がり落ちてきたのに怪我しない所が凄いと思う…。


大きく足を広げたまま砂浜に転がってるけいしに大丈夫?って

声をかけたら、うんって返事しながら自分の大事な部分をもんでた。


一瞬あっけにとられたけど、何だかおかしくなっちゃってくすくす

笑ってたら、恥ずかしくなったみたいで、急に体育座りになっちゃった。

わたしがとなりに座ってどしたの?って訊いたら、お、お前なんて

嫌いじゃ!!と八つ当たりされた。


…前にも言われたからねぇ…。

ショックじゃないと言えばウソになるけど、そこで動揺したり、

落ち込んだりしたら、前のわたしと同じで成長できてないので。


敢えてクールに反応してみた。

けいしは何だか悔しそうだった。


くふふ。勝った。


けいしが少し離れた所でジーパンを下げてるのが目に入って、

何してるの?と訊いたら、う○こすんだよ!見りゃわかんだろ!と

言われた。


…いや、分からないから訊いたんだって。


お前の目は覗き小屋の覗き穴か!と言われたので、身体ごと

けいしの方を向いて、う○こするところを見てあげた。


…これって何プレイ?


し終わった後、自分が出した物をチェックして、満足そうに頷いてから

お尻拭いた方がいいよ、って言ったわたしをちらっと見た。


どうやらお尻を拭いてほしいらしい。


拭いた方がいいなら拭くけど?って訊いたら、お前は平然と男の尻を

拭くような女なのか!?って言われた。


…拭いてほしそうな顔してる人が言っても、説得力とか、

そういうのが欠けるよ、けいし…。


真顔で頷いてから嫌なら止めるけどって言ったら、拭いてーって

おねだりされた。


お尻を拭く時はきゃあきゃあ言いながらこっちにおしりを向けてた。

腹ばいで、お尻を高く、頭を低くして。


……色々見えたよ。うん。


平然と対処できるようになったわたしはすごいんだろうか。


慣れって凄い。



拭き終わってから、ペチッとけいしのお尻を叩いたら、ハウンって

言いながらけいしが背中を震わせてた。


…あきらの不吉な予言が当たりそうでものっそい怖くなってきた。

当たりませんように。


けいしは下着をつけてなかったらしく、そのままジーパンを

上げてたので、炭鉱で掘り出した赤ふんをけいしにあげた。


…わきにこすりつけなくても、自分の匂い、付くと思うよ。

けいし基本的に風呂入らないから…。


ぐいぐいとジーパンの前につっこんでるのを見て、ふんどしって

そうやってはくものなの?って訊いたら、19世紀頃、ヨーロッパでは

股間を大きく見せるためのベルトが流行って、それがシルクロードを

渡って日本に伝来して、ふんどしになった、と教えてくれた。


…途中から、妙にうさんくさくなったのは、気のせいかな…。


そんな話をしてたら、けいしが何かを思い出したみたいにして、

ごそごそとパーカーを開けて、さらしの中に手を入れると、牛乳石けんの

箱を取り出して、はい、これと言ってわたしに渡した。


…何で、牛乳石けん?

ホントに石けんが入ってるのかな、と思いながら、

中、何入ってるの?って訊いた。


開けてみって言われたから、素直に開けたら、中にはティッシュに

包まれた指輪が入ってた。


銀色で、羽がくるっと丸く輪を作ってて。

水色の綺麗な宝石が付いてたの。


とってもきれいで、きれいだねぇって嬉しくてにこにこしながら

言ったら、気に入ったか?なら良かったんだけどさあ、って体育座りで

ちっちゃくなったけいしが、かたかたふるえながら、にこにこしてた。


すっごく気に入ったことを伝えて。

すぐに自分の指に付けたかったんだけど、左手が動かせないから

けいしにつけてもらってもいい?ってお願いしたの。


そしたら、うんいーよって言って、わたしの右手を引っ張って、右手の

薬指にかなり乱暴だったけど、はめてくれたんだ。


ありがとうってお礼を言ったら、うんって言って、けいしは楽しそうに

笑ったの。


でも、すぐに眠いから帰る!って言って、凄い勢いで走り出して、

台車を持って階段を昇ると、台車を押してからそれに飛び乗って

何処かに行っちゃった。


…一緒に帰って寝たかったのに…。


家に帰ったけど、まだけいしは帰ってきてないみたいだった。

自分で時間をかけてくつを脱いで、布団に入って寝たんだ。


けいしがくれた指輪があるから、けいしがいなくてちょっとさみしいけど

1人でも眠れたの。


…指輪ありがとう。大事にするからね。


…わたしの分はあったけど、けいしの分、なかったみたいだったな…。

いつか、けいしにプレゼントするんだ。


がんばってお金貯めないと、だね。