やみいちで肉まんとあんまんとピザまんを買って、公園に行った。
寒かったら温室に行ったら、けいしが見たことないおにーさんに
焼きそばのキャベツだけを食べさせてた。
…嫌いなのかな、と思ったら、そうじゃないらしい…。
おにーさんがイカを食べようとしたら、すごい勢いでにらんでた…。
キャベツしか食べちゃダメなんだ…。
……キャベツプレイ?
けいしに肉まんとあんまんとピザまんどれがいい?って訊いたら、
にこにこしながら肉まんって言ってたのがとっても可愛かった。
そんな会話をしてたら、おにーさんの知り合いの人が来た。
おなかがすいてるって言ったから、あんまんとピザまんの
どっちがいい?って訊いたらあんまんだって言われたから、
あんまんをあげた。
ピザまんを食べよう、と思ってたら、キャベツを食べさせられてた
おにーさんにけいしの妹にまちがわれた…。
ま、またかっ…!
よめって言ったらおどされてるんじゃないかって心配された。
・・・またかっ・・・!
好きなのか?って訊かれたから、うん。好きだよってわたしは
答えたんだけど、けいしは好きじゃないけどおれのよめだって
答えた。
・・・ええー・・・。
好きじゃないならお嫁さんにしないと思うんだけどって言ったけど
けいしに女はばかだなって言われた上に手鼻飛ばされた!
あわててよけたけど、その後も鼻くそいっぱい飛ばされた…。
ばーかばーかばぁーっか!ってののしられながら。
・・・何すか。何プレイっすか、これ。
けいしに、わたしが何かしたからこんなことしてるのかなって
思ったから、何、どうかしたのって質問した。
けいしはいい質問だって言って、ロダンの考える人みたいな
体勢で考えたり、頭に草蛇がとぐろを巻いてう○ちみたいにして
乗っけたりしながら考えて。
犬は犬と一緒に歩ける。
羊と一緒には歩けない。
でも上手く行けば、チンパンジーと一緒に歩けるかもしれない。
犬は仕込めば盲導犬になれるかもしれない。
でも適正と訓練は生半可じゃないよなぁ…って言った。
イマイチ意味が分からなくて。
そのまま伝えて、分からないのはわたしがバカだから?
って訊いた。
けいしは他人の言う事なんざ気にするな。
俺もばかだがばかにも種類があるって言って目を細めてた。
ここ何日か、わたしの周りで色々あって、色々言われたことが
あったから、言われたまま動いてる感じしたのかなぁ、って思って。
余り人の言う事は気にしないけど、言われたことで気をつけなきゃ
いけないことがあるから、それは気をつける。
人の言う事全部うのみにして動くなってこと?って訊いた。
けいしはゆっくり何度かうなづいて、それが分かってれば
ばかじゃない。
羊は犬に追われて逃げ回るけど、羊も犬をあざむく。
言われたとおりに動くのは生き物じゃなくて、機械だって言って。
うん。そうだろうなぁって、すごく納得した。
わたしが言われた通りに動くつもりはないよ。自分が正しいって
思った事をしたいって思うから、してるだけ。って言ったら、けいしは
ならその通りにするといいよって言ってくれた。
すごく嬉しかった。ありがとう。けいし。
けいしはすごいなぁって思った。
やっぱりけいしはわたしにとって学校の先生みたいだって思った。
けいしはお師匠さんに頼まれた用事をすませるから、出かけるけど
それが済んだら家に帰って寝てるから。家は分かったかって訊いて、
わたしは昨日たどりつけたから大丈夫だよーって答えた。
くつ脱いだほうがいい?って訊いたら、仏の間だから、脱いだ方が
いいよって言ってた。
くつは脱いで正解だったみたい。良かった。
けいしは今花だんを作ってるって教えてくれた。
どんなお花をうえるんだろう。
楽しみだな。
綺麗だったり、小さくて可愛かったり、いい匂いがするお花がいいな。
ひがんばなと菊も植わってるんだって。
他にもいっぱい食べ物がなる木とか、きれいなお花が咲く木とか
植える予定なんだよ。楽しみ。
そんな話をしていたら、キャベツを食べさせられてたおにーさんが
眠いから寝るって言って、温室の奥に歩いて行った。
けいしはひょこひょこ跳ねて、温室を出て行った。
わたしがあんまんをあげたおにーさん…ジロって言ってた。
ジロもそのおにーさんにくっついてねることにしたみたいで
奥に行った。
ジロが奥に行ったのを見送ってから海に行った。
ていぼうのところに何か落ちてるのを見つけて、拾ってみたら
おさいふだった。
・・・だれのだろ。
女の子が持ってそうな感じのおさいふだった。
悪いなぁって思いながら中身を見てたら、砂浜でおねーさんが
何かしてるのが見えたから声を掛けてみた。
この前公園でアユムと話してたおねーさんみたいだったけど、
おねーさんがそのことについて何も言わなかったから、わたしも
言わなかった。
こっちに来たおねーさんにおさいふを返して、ちょこっと
おはなしをした。
何かあったみたいで、うでをあげようとしたおねーさんは痛そうな
顔をしてた。
…変な人出ておそわれた、とかじゃないといいけど…。
おねーさんが大丈夫って言ったから、心配だったけどそれ以上
何も聞かないことにして。
途中まで一緒に帰った。
トコトコ歩いてたら、知らないところに出た。
桜がいっぱい咲いてて、ビックリした。
こんなきれいな場所があったんだねぇ…。
口を開けて見とれてたら、口の中に風で散った花びらが入って
きちゃったけど、出すのがもったいなくて、もぐもぐと食べた。
…生は美味しくないね…。
この前、そうまの家でテレビを見てた時に流れてた歌を歌ったり、
けいしに言われた好きじゃないけど俺の嫁です、と紹介されたことを
思い出して、ちょっとだけ凹んだ。
けいしが前に、神社でその時によって気持ちなんて変わるだろうが、と
言ってたのも思い出して、その時はそういう気分だったんだろうな、と
思って、無理矢理自分の気持ちをおっこちないようにした。
そのまま桜を見てたら余計な事を考えて頭がぐるぐるしそうだったから
鼻歌を歌いながらその場所を離れて、やみいちに行った。
やみいちで久しぶりにリザに会った。
最初話しかけて、人がいっぱい来ちゃったから、見失いそうになった
けど、何とか声が届いたみたいで、リザが振り返ってくれた。
ちっちゃいから見えないかも、と思ってぴょこぴょこ跳ねながら
手を振ってたら、周りに居た人がちょっと道を開けてくれた。
歩きやすくていいな。
今度からつぶされそうになったらそうしよう。
リザと立ち話した。
昼間は洋服を売ってるおばちゃんの手伝いをしてるから
やみいちにはよく来ること。
炭鉱で掘っていたら落石があって、あざができたこと。
さっきけいしに言われて凹んだこと。
リザは主婦もしてて、仕事もしてるのはすごいって
ほめてくれた。
仕事って言ってもほとんどお話してるだけだし、主婦らしくないから
全然すごくないよって言ったけど、お話するにも大事な仕事だろ
って言ってくれた。
嬉しかったなぁ。ありがとう、リザ。
けいしが言った事を話したら、そいつはそいつにしか考えが
分からないし、会ったことないけど、わたしの話を聞いたら
じゆうほんぽうな性格してるみたいだから、そういう奴が嫌いな奴とは
住まないと思うし。
わたしが頭で判ってても、心でやっぱり不安になって、相手に
伝えるのがちょっとって時は、いくらでも話きくよって言ってくれた。
ありがたいなぁって、思ったの。
わたしはいい人とトモダチになれることが多いけど、リザとも
仲良くなれて良かったなぁって思ったの。
リザに桜がきれいだったことを伝えたら、すごく興味が
あったみたいだった。
わたしも桜好きだから嬉しかったな。
昼間の桜も夜の桜もどっちも好き。
食べても美味しいしね。くふふ。
お引越ししたことも伝えたら、今度リザのお手製のジャムを
持って遊びに来てくれるんだって!
作りすぎちゃったから、おすそわけしてくれるんだって。
わーい!ジャムー!しかもいちごー!!
はとさんのことを伝えたから、これでリザといつでも
連絡取れるようになった。くふふ。
リザは桜が見たくなったから、わたしがさっき言ってた桜を見に行く
けど、どうする?って訊かれたんだけど、眠くなってきちゃったから
お家に帰るって言ったの。
今度一緒にお菓子持ってお花見行くんだ!
楽しみだなぁ…。
出来たら、けいしと一緒に行ってみたい。
おやつなくてもいいから、ただ一緒に桜を見て、のんびりしてみたいな。
けいしはお花好きみたいだから、よろこんでくれそう。
後で誘ってみようかな。
帰るとき、手をつないで、お家の門のところまで送ってくれたの。
今度のお家はお寺だから、門があるのです!
すごいよねー。
お家の桜も早く咲けばいいのにな。
家に入ろうと思って、お堂に上がるための階段を上がろうとしたら、
後ろからラムちゃんにずつきされた…。
ラムちゃんっ…背中、あざあるの…。
見えないけど、まだ痛いの…。
泣きそうになりながら何とか階段を上がって、お家に入った。
けいしはもう寝てたから、起こさないようにくつを脱いで、布団に
入ったの。
一緒にねるの久しぶりだなぁ。くふふ。
嬉しくてくっつきたかったんだけど、背中と右腕、左足のふくらはぎが
痛いから、ちょっと無理だった…。
早く治さないと…。
けいしにもけがしたって手紙にあったけど、大丈夫か?って
心配かけちゃったし、女の子なんだからけがしないようにしろよって
言われちゃったもんね…。
気をつけないと、ダメなのです。
