海で、あきらにあった。
あきらのとなりにつしまっておにーさんもいた。
お話してたら、けいしーもきて、ねむいー!って言いながら
走ってきて、つしまとあきらにちゅーしようとしてた。
つしまになげられて、あきらにはちゅーしてた。
ちゅーしたあとで、しょーりゅー○ん?してた。
ちょっといたそうだった。
じぶんからちゅーしたのになぐったけいしーをつしまが
おころうとしたけど、けいしーはふくをべりっと取られながら
お家にかえっちゃった。
…あーあ。
それから、なおと来たの。
なおと来たら、あきらのようす、おかしくなった。
おれを見るな、って、頭を砂に押し付けて、ガタガタ
ふるえてた。
…わたしは、いまのあきらはなおとに見られたくなかった
んだなって、おもって。
じぶんのダウンジャケットかけて、見えなくした。
ぎゅって抱きしめて、だいじょうぶだからね、って
少しでも伝わればいいな、って思って、そうした。
あきらは、おれをころせ、とかなおとをころせって、
さけんで。
いぬみたいに、うなってた。
なおとにわるいなって、思ったけど。
ごめんね。ここからはなれてって、おねがいした。
なおと、何も言わないで、どこかに行っちゃった。
ごめんね。
後で、話すから。
そのままあきらはふるえてて、おしっこ、もらしちゃったの。
つしまにたのんで、色々買ってきてもらった。
つしまは、話があるみたいだったけど、今のあきらじゃ、
話、きけそうになかったから。
つしまが海からはなれてる間に、何とか話をできる
ようにした。
だいじょうぶだよ、って話しかけて。
さいしょは、こっちを見てるけど見てなくて。
ヘラヘラ笑ってた。
でも、いっしょうけんめいはなしかけたら、話が
できるようになって。
…このあと、どうするかって、話になった。
あきらは、いえに帰りたくないって、言った。
どうしても、今のじぶんを、見せたくない人がいる
みたいだった。
つしまは、ホテルにとめられても1はくしか
むりだって、いった。
……わたしが、何とかするしかないって、おもった。
あの時、かえっちゃったわたしが、何とかするしか
ないって、おもった。
とめられなかったわたしにも、せきにんあるって
おもった。
けいしー。ごめん。
わたしの事、すきだって言ってくれたのに。
こどもでもよめさんでも何でもいいから、
ぼくのそばにいてくれるかって言ってくれたのに。
わるいことしたわけじゃないけど、すごく、
もうしわけないきもちになった。
…ぜんぜん知らない人じゃないけど、きゅうに
つれてこられたら、けがしてても、やだなって、
思うと思う。
きのう、一言そうだんすれば良かったな。
今頃、そんな風に思った。
こんなかってな事したら、だいすきなけいしーに
きらわれるかもしれない。
そう思ったら、すごくこわくなった。
…でも、けがした人、ほっておくのもこわかった。
つしまに、もんく言わない犬とか、何も言わない
にんぎょうひろってくるのとはわけがちがうんだぞ。
くすりにめしのめんどうも見ないといけないんだぞ。
それでもいいんだな、って、言われた。
……良くない。
自分は子どもで、何も出来ない。
今だってけいしーにめいわくかけてる。
…でも、今はこうするしか出来なかった。
つしまは、家の近くまで私達を送ってくれた。
ありがとう。
あと3分くらいで家につくのに、あきらは
つかれたって言って、歩くのやめちゃった。
かたをかす…っていうより、ひきずるみたいにして
私がはこんで、なんとか家までたどりついたの。
いたみどめのくすりを飲んで、かおのしょうどくをして。
何か言いたそうだったから、かおをちかづけたらね。
おまえはきらいだって、いわれた。
…きのうもきいたよ、それ。
少ししたら、あきらはいたみどめのくすりがきいて、ねた。
しんぶんし、かけてあげながら、これからどうやって
けいしーにせつめいしようって、ぐるぐる考えた。
いい考え、うかばなくて。
じぶんが思った事そのまま伝えて、分かって
もらえるか、ふあんになった。
……でも、やるしかないよね。
あきらは、ここにいる。
いえにはかえれない。
めんどうみれるの、私くらいしかいない。
…明日、はなしてみよう。
ゆるしてもらえないかもしれないけど。
はなしてみよう。
そう、思った。
…けいしー、ゆるしてくれるかな。
けがなおるまで、いてもいいよって、
言ってくれるかな…。
…ごめんね、けいしー。
めいわくかけてばっかりで。
こんなわたし、けいしーにすきでいて
もらえるしかく、あるのかな…。
けいしーのこと、すきでいてもいいのかな…。
そんなふうにぐるぐる思いながらねてたら、
けいしー、おきたの。
おきた時、わたしのあたまぽんぽんって
たたいてくれたから、おきたの分かったの。
テントに行って、あきらがいたから、ビックリしてたけど
そのままあきらにおおいかぶさって、なにかしてた。
すうぇっとに手を入れて、おしりのあたり、なにかしてたの。
「あれ?これって…いぼ?」とか言ってたのがきこえたの。
・・・いぼって、なんだろ。
わたしがおきたのに気がついて、ゆうきを出して、
言ってみたの。
けががなおるまで、あきらすませてあげていい?って。
けいしー、あっさりいいよって言った。
かぞくがふえるとたのしいじゃんて言って。
うれしそうにわらった。
・・・・・・え?おこらないの?
てっきりおこられるとおもったから、きょとんしてたら
けいしーもきょとんてしてた。
つきのわぐまでもつれてこないかぎり、けいしー、
おこらないんだって。
…つきのわぐまって、なんだろ。
こわいものかな。
とにかく、それはつれてこないことにしようって、おもった。
おこられたり、きらわれたりするとおもったから、
そうじゃないってわかって、なきそうになった。
けいしーにきらわれるかと思ったって言ったら、
マナのこときらいになるとかまだそんなこと
かんがえてたのか?って言われた。
・・・・・・うん。かんがえてたよ。
だいすきな人には、どうしてもあまえちゃって、
どんどんそれがひどくなって、きらわれちゃうから。
いつも、そうだったから。
けいしーはそうじゃないって思いたいけど、
またおなじかもしれないから。
じんせいなにがおこってもふしぎじゃないって、
けいしーはよく言う。
だから、こわい。
けいしーにきらわれるのが、今いちばんこわい。
けいしーといっしょにくらせなくなるのが、こわい。
けいしーのことすきだけど、それでもはなれなきゃ
いけないのがくるのが、こわい。
もうお前と話もしたくないし、顔も見たくないって
言われるのが、こわい。
あきら連れてきて、そうなるのがこわかった。
…でも、そうじゃなかった。
けいしーはあきらをこやにはこんで、ねむいから
もうちょっとねるって言って、ねちゃった。
それ見てたら、わたしもねむくなっちゃって。
ごはんも食べたかったけど、もういっかい
ねることにしたの。
・・・・おやすみなさい、なの。
いつか、このふあんなきもち、なくなるといいのにな。
じぶんしだい、だとおもうから。がんばる。
あきらににげちゃだめだって言ったから。
私もがんばる。
けいしーのとなりに、ずっといたいから。
がんばる。
