息子が高校に入学したばかりの頃、仕事に向かう地下鉄の中で
ライオンのたてがみのような頭をしている男子高校生がいました。
長い茶髪を Xjapan の hide のようにしています。
ふと見ると、うちの息子と同じ校章。
お~ 凄い先輩がいるものだと思っておりました。
あるとき、私のすぐ傍でお友達と話をしてました。
「 オレ、今日調理実習だしぃ~~
調理のグループで、男一人だしぃ~~ 」
( あれ、彼は文系クラスみたいね。文系って、家庭科もあるんだ。)
「 何作るの? 」
「 卵どんぶり 」
( 卵どんぶり 。。。 実習しなくても作れそうな 。。。)
「 そしたら、今日弁当いらないね 」
「 。。。。。。。!!!! 」
誰が見ても、明らかに狼狽している。。。
( ぷぷぷ! お弁当持ってきちゃったな^^)
まわりに立ってる人は皆、笑いをこらえています。
「 べ、べつにいいしぃ~ オレ、バイトの前に食べるから~ 」
「 バイトしてるんだ 」
「 携帯代くらい、自分で払いたいしぃ~ 」
( ほぉ~ なかなか感心な子じゃ。うちのボーズとはえらい違い )
その日から、私は密かに心の中で 「 どんぶり君 」 と名付けます。

どんぶり君 はいつも5~6人のお友達と一緒にいるのですが
彼以外の子は髪もごく普通なんです。
普通こういうお兄ちゃんは、同じたてがみ同士で集まる傾向にあると思うのですが
中にはカッターのボタンを上までぴっちりとはめているような
超真面目そうな子も混じっています。
どんな集まりなんだろう?
学校の最寄りの駅に着く前に、名古屋駅に止まります。
彼は時々「 じゃあな 」と言って、一人だけ名古屋駅で降りちゃうのよね。
何処へ行ってしまったのでしょう?
あるとき、どんぶり君 が真剣な表情をして何かを見ている。
何だろうと思って見てみると
びっしりと書き込んであり、あちこちに マーキング がしてあるノートを見ていました。
定期試験なんだ。一応、進学校だもんね^^
どんぶり君 がお友達に聞いていました。
「 クロマニョン人って、南フランスで発見されたんだよなぁ? 」
( 勉強してたの、そこかい?^^ )

ある駅で降りた人の後に私が座ると同時に、私の両隣の人も降りて行きました。
どんぶり君 達が座れるようにと席を詰めると
「 ありがとうございま~す。 」
大~きな声の どんぶり君。
「 お前らも言え! 」
「 あ、ありがとうございます。 」 「 ありがとうございます 」
お友達も次々と^^
修学旅行で数日間、彼らを見なかったときは寂しかったよ。
今はもう、働いているよね。
どんなお仕事しているのかなぁ。 どんぶり君。