顔中目だらけ。
しかもその目の中にはお星様が3つも4つも。
ふさふさのまつ毛に、ちっちゃなお口。

これ、少女漫画の主人公の定番。
この少女漫画の世界に
ギャグをもたらしたのが 土田よしこ。


高校時代に漫画の世界に足を踏み入れるのですが
この経歴がギャグそのもの。
アニメーション製作会社のアルバイトをしようとして
同じビルの違うフロアにあった赤塚不二夫の「フジオプロ」に

間違って入ってしまい
そのままアシスタントになるのでした。
自分の漫画が描きたいと
フジオプロを退社し、少女漫画を描いていたのですが
赤塚不二夫のアシスタントであったことから
ギャグを描くことを編集者に期待されてしまい

方向転換します。
「りぼん」を毎月買っていた私は
「きみどりみどろあおみどろ」が忘れられません。
まず、タイトルが異様でしょ!
何のことだろうと思いますよね。
「きみどり」という主人公と、その弟の「みどろ」
そしてその従妹の「あおみどろ」・・・ううん??
みどろとあおみどろが、どっちがどっちだか分からなくなってきました。
まぁ、どっちだっていいや。
単なる3人のドタバタなんですが
シリアスな恋愛モノや
ほんわか女子が主人公の乙女チックモノが多い中
土田よしこの漫画はプリンアラモードの中にあられが入っているような感じで
いい味出してたなぁ。

「つる姫じゃ~っ!」は、週刊マーガレットに

1973年から連載されました。
つる姫という幼い頃の病気の影響で
「カッパ禿げ」になってしまったお姫様のお話。
子豚のようなお鼻と足袋を履いている足が可愛かったですね。
1975年には日本漫画家協会優秀賞を受賞しています。
つる姫の最終回を覚えていらっしゃいますか?

父上が再婚することになり、少し戸惑ったつる姫は
「帰って来た時、きちんと『ただいま』と言える様になりたい。」

と言って、旅に出るんです。
そのとき、つる姫の気持ちを察して家老は何も聞かずに

「旅というのは帰るところのあるのを旅というのです。」
と一言だけ言ってお供をすることにします。
一方、父上も家老と同じように何も聞かず

「いってらっしゃい、元気に帰ってらっしゃい。待ってますよ。」
とだけ言うんですね。
ギャグなんですけど土田よしこの漫画は
何か根底に暖かいものが流れていたような気がします。


土田先生、1997年くらいまでは描かれていたようですが
今現在のご様子はよく分かりません。
子供の頃は楽しい漫画をありがとうございました。
