私の今の年齢なら
音楽といえばハープの音色を楽しむとか
お友達の大正琴の発表会でも聴きに行きましょうとか
若い方にはそんなふうに思われるでしょうね。
自分でもまさか息子と一緒になって
マキシマム ザ ホルモンまで聴いちゃうとは思ってもいませんでした。
未だにロックを聴いてしまうその原点は
12歳のとき初めて聴いた「ビートルズ」ですが
この出会いは偶然が重なったものです。
友人の のり子の家に遊びに行ったときのこと。
彼女の家は駅前商店街でお店をやっており
住居部分は2階だけになっておりました。
その為 部屋はお兄さんと一部屋を一緒に使い
彼女の机とお兄さんの机が背中合わせに並んでいました。
お兄さんの机の横には大きなポスター。
四人の青年が微笑んでいます。
「これ誰?」
「ああ、ビートルズって言うんだよ。」
そのときはふ~んと思ったくらい。
それから2日程経ち、TVのチャンネルをかちゃかちゃと回していると
たまたまNHKで「ビートルズ特集」をやっていたのです。
あっ、これ のり子のお兄さんのポスターの人だ。
訳も分からずぼんやり見ていると
アコギを持ったお兄さんが歌い始めました。
「なんて綺麗な曲なんだろう!!」
Yesterday のメロディーラインは
12歳の女の子の心を揺さぶるには十分すぎました。
ここからですわぁ~
ビートルズのLPを全部集め
全曲を聴きました。
残念ながらビートルズはすでに解散しており
「フィルムコンサート」しか行けなかったのですが
中三の冬になり、もうすぐ高校受験だというので
一緒に行っていた友達も親に叱られて一人、二人と行けなくなったにも拘らず
一人でも行ってたんですから相当のアホですわ。
でも今思うと のり子の家に遊びに行かなければ
そしてお兄さんが「ビートルズ」ではなく「麻丘めぐみ」のポスターを貼っていたら
又、NHKでビートルズ特集をやっていなかったら
やっていたとしても 私がそのときアニメを見ていたら
出会いはありませんでした。
偶然が重なっていなければ
私は今頃 大正琴を習っていたかもしれませんし
あるいは音楽とは全く縁のない人生だったかもしれません。
出会いって本当に不思議なものです。
ぽちっとして頂けたら嬉しいです。
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