久しぶりにサングリアを造ることにした。特別なことではないかもしれないが、こういう作業をするのは楽しいことである。しばらく遠ざかっていたのですっかりレシピの記憶も曖昧になっていたから、自分で自分のブログを検索して調べるところが老いというものであろうかと苦笑いしつつ、うっすらと埃をかぶった広口瓶を洗って乾かしてから、いつものスーパーへと向かう。前回は桃を使ったのは良かったけれど、バナナの味が前に出すぎていたような気がしたので、今回はバナナは抜きにしてみようかなと思いながらフルーツのコーナーを見て回る。
 普段自分では余りフルーツなんか食べないので、こうやって見てみると、随分と季節によって違うものだなあと子供のように感心してしまう。思い切って季節感を出すために柿でも入れてみようかとも思ったが、渋がどう影響するのかが読めないので断念して、梨を入れることにした。小学生の頃は、2学期が始まってしばらくすると最後のプールで梨拾いをするのが恒例だった。泳げないどころか満足にプールの底に沈むことすらできない私はやっとこさ一つの梨を拾うのがせいぜいだったが、これでもう次の夏までは水泳の授業がないと思うととてもうれしかったものである。そういう意味では梨というのは、私にとって夏の終わりを告げるとても大事な食べ物だった。それにとってもおいしいしね。
 そんな思い出を感じながら、結果的に今回のレシピは、赤ワイン1本、オレンジ1個、りんご1個、梨3/4、レモン1個、ジン40cc、蜂蜜大さじ3、オレンジジュース100ccということになった。梨だけでなくオレンジジュースを入れたのも初めてだけど、これはサングリア愛好家からの意見を取り入れたものです。できあがってみるまではどんな味になるか分らない。そんな下手の横好きなのだけれど、ともかくも、新作は今まだ冷蔵庫の中で熟成中である。
 実は、今回はもう一つだけ別の趣向を用意してあるのだが、それは今のところまだ秘密。別にもったいぶっている訳じゃないけれど、サプライズにしたいからね。折角造るんだから、なるべくなら喜んでもらいたいじゃないですか。それが造り手の楽しみというものです。