いつものようにまだ薄ぼんやりとした寝ぼけ頭で天気予報を見ると今日の東京は曇りで、昼過ぎから夜にかけて雨が降るとのこと。確かまだ会社に置き傘があったはずだよなあと思いながら、身支度をして家を出ると早くも雨がぽつぽつと降っている。なんだよお、昼過ぎからじゃなかったのかあと心の中で悪態をつきつつ、一瞬傘を持って行こうかと逡巡したが、駅までは大して濡れずにたどり着きそうだし、新宿駅からは地下道だからと思い、そのまま出かけてしまうことにした。夕立っていうくらいだから、朝からこんな雨が降るのはルール違反だよなあと訳の分からないことを考えて歩いていたが、雨粒が結構大きいのでちょっとだけギアチェンジして早足にした。駅が近づくと周りの人も今傘を出して濡れるのは面倒くさいという雰囲気を全身に漂わせながら、片手に閉じたままの傘を持ちながら、道沿いの商店の軒先の下を選びながら歩いている。私も同じようなコースを取りながら先を急ぐのだが、時々傘を差してのんびりと歩くおねえちゃんに行く手を阻まれてしまい、深くため息をつくことになる。それでも大して濡れもせずに地下鉄に乗車。新宿に着くまでは地上に出ないので状況が分からなかったが、西口広場はもうびっくりするほどの土砂降り。いっそのことずぶ濡れになってみるのも酔狂でいいかもなあ。着替えは上から下まで全部予備がロッカーの中に入っているし、濡れた服はビル内のクリーニングに出せばいい。一丁、チャレンジしてみっか!と思ってはみたけれど、警備員が中に入れてくれないと厄介なことになるので断念。おじさんのプチ冒険は未遂に終わったのでした。結局はとぼとぼと濡れない地下道をくぐり抜け、自分のデスクに着いてコーヒーを飲む頃には雨がやんでいた。ネットで見るとかなり広範囲に降っていたようであるが、それももう今は昔といった感じである。そのうち外も明るくなるのであろう。仕事も同じくらいに晴れ上がってくれればいいのにな。そんなことを徒然に考えながら始まる朝もまた一興ではある。

 なんてさ、おじさん何気なく出勤しているようでいて、頭の中ではこんなこと考えていたりするんですね。アホらし。