今日は 父の歯科治療のため 

午前中からの付き添い


診察券、お財布 持ったかな?

今日は 歯医者に行くんだよな?


出発までに 何回確認しただろう


家を出てからも

同じことを 言っている


そして そのうちに

歩きながら



最近

心配性になっちゃって…

嫌になっちゃうな…


とポツリ


スッキリしない気分を

ずっと感じているのだろうな



歯科の後は

ランチへ


いつものお店

いつもの水餃子

いつものビール


でも あまり美味しさ感じない様子


ランチ後は

何処かで休憩して帰ろう

と 父


早過ぎる帰宅は

一人ぼっちの時間が増えてしまうことを

わかっているのだ


それではと

近くの喫茶店を提案


入ったことがないから

と やや渋るが

空席を窓越しに確認


いざ 入店


しかし 本人は

あまりのんびりはできない


人の多い店内

知らない店


キョロキョロと観察している


そして 帰路から帰宅



私の名前を呼び

帰っちゃうの 寂しいなぁって言う


本当にそうだろうなぁって 思う

帯状疱疹後神経痛もあり

スッキリしない日々は 不安に繋がる


不安だよなって 思う


一方で

お父さん 本当は

ボケる前から ずーっと寂しかったんじゃないの?って やっぱり思う


寂しいって 私に言うほど 

本当に寂しいんだね


そして

寂しいって やっと 言えたのかな…

なんて 思ったりする



今日のランチもコーヒーも

もう今頃は 憶えていない



そして 私のことも 

いつかは 忘れてしまう日が来るかもしれない


そう思うと 寂しいけど


こうやって

ここに 今日 

ランチと喫茶店に行ったことは

残しておいてみよう


お父さん

水餃子もコーヒーも

美味しかったね


お父さんは

まぁまぁだなって言ってたけど


私は

とても美味しかったよ



今日の その時を しっかり

感じて 過ごそうと思って

一緒にいたよ



ご馳走様ね