【第46回】♂♀力 | 木乃伊的生活.web

【第46回】♂♀力


木乃伊的生活.web-男子力と女子力

だしぬけにわざわざこんな真夜中に言い出すことでもないのだが、近頃、筆者には個人的に気になっている言葉がある。そう、最近なにかと目にすることが多い「女子力」というフレーズだ。なにかとおかしなキーワードを連呼しがちであるものの、筆者はこのブログでも、本業の方でも、いまだにこの言葉を使ったことがないのだが、どうも世間的には「アツい」キーワードのようだ。これまで筆者は、言葉の響きからして、なんとなくではあるものの、ネット上で言うところの「スイーツ(笑)」と同じような世界の言葉なのだろう、というくらいの印象は持っていた。が、昨日、そこまで考えたところで、ふと筆者の脳裡にある疑問が過ぎった。それは、「女子力が話題なら、もしかすると、筆者が知らないだけで、世間では男子力も話題なのではないか?」ということである。となれば、「ぐぐれかす」と言われる前に検索するのが世の習い。すると、(あくまで筆者的にではあるが)実に興味深い点が浮上した。


木乃伊的生活.web-男子力と女子力


そう、検索結果を見比べてみれば分かるのだが、実は「男子力」の方が数多くヒットするのである。


■Googleの検索結果

男子力:約27,100,000件
女子力:約18,300,000件
原子力:約 6,280,000 件


世間的にどうなのかは知らないが、まさか「女子力」よりも「男子力」の方が数多くヒットするとは思わなかった筆者は、正直なところかなり驚いた。筆者のような中年男からすれば、「男子力」というフレーズを耳にすると、ついつい『ヨヒンビン』的な何かを想像してしまうのだが、どうやら世間ではそういう話ではない模様。


木乃伊的生活.web-ヨヒンビン
※【参1】ヨヒンビン


猛立天狗/Dio

※【参2】ヨヒンビンのお仲間(たぶん)



ましてや、「原子力」の4倍以上のヒット数である。自分の中では一番なじみのない言葉が、実は一番多く使われているという、この衝撃的な事実に、さすがの筆者も狼狽せずにはいられなかった。たしかに、筆者と世間との温度差は今に始まったことではなく、それはこのブログのコメント欄が既にトマソン化していることでも明々白々ではあるが、それを鑑みても、この結果はさすがに驚きを禁じえない。

なお、まったくの余談ではあるが、この3つのキーワードの中で、最もヒット数の多かった「男子力」というキーワードの検索候補が…

木乃伊的生活.web-男子力と女子力


これだけだったのに対し、2位の女子力は…


木乃伊的生活.web-男子力と女子力


これほどまで多くの候補が表示されていた。無論、「スイーツ(笑)」と同様に、「女子力 笑」というフレーズもピックアップされている。やはりというか、既にこのフレーズは、世間的にある種の裏笑い要素を孕んだ言葉となっているようだ。もしかすると、こうした結果もまた、いわゆる「草食系男子」「肉食系女子」的な、筆者にはほとんど関係がないところで進んでいる世間一般の流れを示す事象の1つなのかもしれない。


なお、筆者は「草食系男子」という言葉を最初に耳にした際に、言葉商売でありながら、まっさきに「装飾系男子」という脳内変換が行われてしまった。筆者のような“痛い中年のオサーン”にとっては、草食系男子よりも、二丁目界隈で見かける装飾系男子の方がピンと来てしまうから、実に悲しいものである。



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