皆様、こんにちは。
 
一年で一番お日様にあたれる時間の長い週末、いかがお過ごしでしょうか。そして今日は満月、きれいなお月様も見られるといいですね!
 
昨日の日本での夏至は南半球では冬至、一年で一番日が短い時期です。日の昇る時間が遅いこの時期、幸運な事に、美しい朝焼けが見られました。
 
これは2週間くらい前の物です。通勤に使う駅の跨線橋から撮りました。
 

 
そしてこれは冬至の二日前、上のよりももっと日の出の時間が遅くなっていました。上に向かって伸びる光がとてもきれいでした。はっきり御覧になれるといいのですが。
 
 
電車に乗ってからも、住宅地が途切れて谷を見下ろすような景色が続く場所や大きな川を渡ったりするので、そういう景色の中で見る朝焼けはとても美しくて、「うわぁ、きれい!」なんて思わず言ってしまう場所も何か所かあるんです。周りの人たちが静かにしていられるのが不思議です。
 
そしてそんな冬至の夜、本当に何年かぶりに夜遊びに出かけて来ました。クイーンズランド州に住んでいる長男が、ハイスクールの時のお友達のバックスナイト(結婚式の前の週末などで新郎と男性の友達だけ、新婦と女の友達だけで集まって独身最後のお出かけを楽しむ習慣です)に出るために有給休暇を使わずに週末だけでシドニーに帰って来るから、金曜日に一緒に夕飯を食べよう、という連絡が急に来まして。シドニーの中心部の、ダーリン・ハーバーという地域にある日本料理の居酒屋さんを長男が予約して、久々に家族4人でご飯を食べました。その名も、ナカノ・ダーリングさんという名前の居酒屋さんです。
 
壁にはってあった、冬季限定メニューの写真です。この中からはおでんと味噌ドリア、にんにくを丸ごと揚げたものを食べました。とっても美味しかったです。クリーミーなドリアの上にお味噌を載せてオーブンで焼いた(のだと思います)味噌ドリアというのがとてもおいしくて、クリームソースやチーズソースにお味噌を載せて焼く、というのは家でも真似っこして色々応用してみたいと思いました。
 
 
長男が予約してくれた時間を私たちに教えてくれる時に一時間間違えていて、仕事が終わってからすぐにダンナと待ち合わせをしてまっすぐ向かった私たちは1時間半くらい早く着いてしまい、お隣も居酒屋さんだったので、そちらもちょっと覗いてみちゃいました。もちろん本物ではないですが、桜の木があったりして、内装が素敵でした。そちらでは梅酒とさわらの西京焼きをいただきました。西京焼きはとてもおいしくて、奪い合いになりました。ムキー
この辺りは居酒屋さんを始めとして、アジア系のお店がたくさんありました。景気が変わって日本企業がどんどんオーストラリアからなくなってしまったりした時は、日本食屋さんがあっても、働いている人たちの中には日本人の方がほとんどいなかったり、味も何かちょっと違うのよねぇ、的な物が多かったと思うんです。でも、最近はワーキング・ホリデー・ビザなどを利用して日本人の若い人たちがまた増えているそうで、居酒屋さんでも日本人の若い人たちが何人も働いているようでした。シドニーの家賃の高さは異常なので大変な事も多いかもしれませんが、夢を持って赤道を超えて来てがんばっている人たち、よい経験をして楽しく過ごして行って欲しいです。オバちゃん、陰ながら応援しているからね!
 
で、このダーリン・ハーバーの一角は、チャイナタウンに近い事もあるせいか、どこかのアジアの都市のような感じでした。ヨーロッパ系の人種の方が数としてはずっと少なかったんじゃないかな。それでとてもにぎやかで、アジアの都市のようなエネルギーをとても感じました。若い人たちって、夜でもみんな元気で、ほ~んと、うらやましいわよねぇ、奥さん。おいでびっくり
 
遠い昔の大学生の頃、娘たちに会いに田舎から出て来た父を、渋谷や新宿などのNOWなヤングたち(!)がたくさんいる街の観光に連れて行った時の事をちょっと思い出しました。田舎から来たオジサンがキョロキョロして歩いているんですから、傍から見たら、アウェー感がものすごかったと思うのです。でも、父本人はその街のエネルギーに感化された様に、ウキウキととても楽しそうでした。「こんなに人がいるなんて、東京ってすごいなぁ。夜なのにみんな帰らなくても元気なんだなぁ。」なんて目を輝かせて興奮状態でした。私もそんな田舎のオバちゃん丸出し状態で、あちらこちらとキョロキョロしながら楽しんで来ました。
 
そんな、どこかのアジアの国の都市のような場所にいて、最初は「うわぁ、オーストラリアじゃないみたい。」なんて思っていたんですけど、ご飯を食べている我が子たちや、元気に働くスタッフさんたちの溌剌とした姿を見ながら、急に「いや、違うぞ。これこそが今のオーストラリアなんだ。」なんていう考えがふっと湧いて来ました。色々な文化が混在する移民の国で、だからこその問題もあるけれど、色々な肌の色、色々な訛りのある英語を話す人たちがいるのがあたりまえという感覚を持って大きくなった若い世代が国を動かす力の主流になりつつある国。ここからどんな風になって行くのかを見るのがとても楽しみな気がします。
 
おでんや焼き魚、コロッケなんかをお腹いっぱい食べたのに、デザートは別腹ですから、その名も「Matcha-ya (抹茶屋)」さんというスイーツ屋さんに行って、抹茶アイスクリームとか、クリームあんみつとか食べる気満々だったんです。でも、残念ながら満員で行列ができていたので諦め、ちょっと不貞腐れて歩いていたら、わざわざ地球の反対のハンガリーから屋って来たというスイーツを見つけました。クルトシュという、生地をその名の通り(← 多分違う)鉄の棒にクルクルと巻き付けて焼いて、ナッツなどをつけたお菓子なのですね。次男によるとここ数年くらい流行っているスイーツだそうですが、私はまったく知りませんでした。ググってみたら、日本でも表参道など、オシャレな場所に専門店がある様ですね。
 
さすがにコロッケの後にこれを食べるのはマズいだろうと思ったのですけど、他の人が食べているのを見たら「明日のパン」になりそうだったので、テイクアウトを買う事にしてウキウキとお店に入ってみました。
 
こんな風に鉄の棒に記事を巻き付けて焼くのですね。ハンガリーのお母さんたちが昔からこんな風に焼いて受け継いで来たお菓子なのでしょうか。
 
 
アーモンドを付けてもらってテイクアウトして、温かい箱を手で抱えてヌクヌクしながら歩きました。これが今朝の朝ごはんになった私の人生初クルトシュです。おいしかったです。ハンガリーのお母さんたち、この味を受け継いで来てくださってありがとうございます。ニコニコ
 

 
こちらは雨なので残念ながら満月は見られないかもしれません。少し止んでくれたらいいな。皆様の方はいかがでしょうか。きれいな月が見られますように!
 
素敵な週末をお過ごしください。コアラ飛び出すハート
 
 
ダーリン・ハーバーに因んで、岡田師範の肩宙を鑑賞いたしました。眼福 爆  笑