岩波新書「日本の歴史上」井上清著 では、縄文時代人は日本列島が大陸からきりはなされた数千年間、この列島でほとんど孤立して生活しなければならなかったが、日本列島の自然の諸条件に適応し、独自の人種的文化的特徴を生み出した。と分析されていられる。また、日本語の核心が縄文時代に成立されており、言語年代学によれば、いまの日本の本州等の言語と沖縄の言語とは、共通の祖語から、紀元前後に分かれて、それぞれ独自の発達をしたものと推定される、と言われている。

 

不思議なことに、未来に行くほど過去の歴史や様々なものが出土・発見され、それらを科学的に分析・実証できる、証明できる科学が進歩していくことである。

放射性炭素(14Ⅽ)年代測定法では生物体が死ぬと14Ⅽは減少しはじめ、5730年で半減しさらに5730年で元の半分の半分、すなわち4分の1となり、さらに5730年経てば元の8分の1になる。(新詳日本史図説・(株)浜島書店ー教科書出版社)

タンデトロン加速器、その他の亜光速加速器の出現で、年代測定の精密さは日々進歩している。

 

で、日本周辺の諸民族語で、日本語と親族関係を見出すことのできる可能性が多いのは、朝鮮語のみである。

以前読んだ司馬遼太郎氏の街道を行くシリーズで、中国・江南のみち、モンゴルをゆく、などで、氏は、鹿児島弁を覚えるのにほんの少し苦労するほどで、ハングル語を理解することができる。と言われていたような気がする。朝鮮語でここは統一しておいたほうがいいですね。

 

それと、弥生とは、南朝鮮から、北九州の海岸地帯に、縄文式土器とは系統の違う、それよりも高い技術で作られた土器を持ち、水田農業と金属器をともなう文化が伝わってきた。

最初に発見された場所が、東京都文京区弥生町であったため、弥生式土器の文化、弥生文化と称されるようになった。

今では弥生時代とよばれる。