こんにちは、アメリカで3歳娘の育児中、駐夫のむーです。
アメリカに来てから4カ月、免許を取ったり、保育園を探したり、電話が聞き取れなかったり。
そんな非日常にも少しづつ慣れつつあり、ようやく安心して暮らしていけるようにもなりました。
会社に行かない駐夫としての自分にも違和感がなくなり、家族との楽しい日常に充実感も感じています。
一方で、日々のルーティーンをしているだけでも、何事もなく日々が過ぎていく。
会社を辞める時に「駐夫とアメリカ生活の経験を強みに変える」と決意したのに、このまま何事もなく2年間の駐在期間が終わってしまうのでは、と時々不安にもなります。
そんなこんなで何か新しいことをせねばと思い、先日、自宅近くのローカル床屋で散髪してもらいました。
たかが散髪でなんだって話ですが、私なりに相当に勇気を出しました。
なぜ勇気が必要なのか。
アメリカのローカル床屋は、とにかく敷居が高い。
まずTheローカルな方の英語を聞き取り、ましてや髪型を注文できる自信はない。
そして妻の会社の日本人駐在員の多くは、日本人の美容院に通っており情報がない。
日本人の髪質には不慣れで、床屋に行くと必ず角刈りにされる(らしい)という噂まである。
確かに街にいる男性はみんな角刈りだ。信憑性は高そうだ。
角刈りいやだなあ。。。
Chat GPTに聞いても、色々と理由を述べられ、
「結論、アメリカのローカル床屋はおすすめしません」
と断定されてしまう。
やめたほうが無難だし、日本人美容師のお店に行くほうが良いに決まっている。
でもなあ。
せっかくだからアメリカの床屋を経験してみたい。
何より、
仕事をしていない自分には、たとえ角刈りやスキンヘッドになったところで、社会には何の影響もない!
せいぜい妻に笑われるくらいだ。
3歳の娘はどんなパパでもかっこいいと言ってくれるだろうし。たぶん。
駐夫は挑戦するには最適な立場であった。こうなると英語もよく分からないし「お任せで」って頼んでやろう、くらいの気持ちになっていた。
そんなことで、勇気を出して床屋に行ってみたら、結論、すごく良いお店だった。
まずお店に入ると先客の散髪中のため、座って待つよう案内される。
平日のお昼にも関わらず、すでに3人待機客がいる。常連で賑わっている、人気店らしい。
店主と常連客が軽やかにジョークを言い合って笑っている。
全く聞き取れないが、軽く口角を上げておく。
話を振られたら大変なので、もちろんバレないくらいにさりげなく絶妙に微笑む。
角刈りの方もいれば、大学生くらいのおしゃれパーマのお客さんもいる。
色々なスタイルのお客さんを次々に対応し、一人15分程度で仕上げていく。凄腕のマスターだ。
私の番が来た。
「今日はどんな感じ?」的な質問に、「It's up to you(お任せで)」と答える。
バリカンで前髪をバッサリ行かれるか・・・とドキドキしていると、
「お任せかい?前髪はどれくらいがいいんだい?」
「耳は出すかい?」
「ちなみに前切ったのはいつ?」
・・・なんと丁寧なカウンセリング!
私の不安を感じ取ったのか、安易にお任せをさせないプロのスキル。
カウンセリングが終わると、華麗なハサミさばきでスピーディーに切っていく。ハサミもお手の物だ。
どこから来たの?どうやってこの店見つけたの?など心地よい距離間での会話も心地よい。
拙い英語でもうなづいて聞いてくれる。
しかし「仕事は何してるの?」という店主の質問に一瞬迷う。
『日本メーカーの駐在員として赴任しているんだ!』と演じそうになる気持ちをぐっと抑え(というか演技できるほどの英語力がない)、
「今は仕事はしていない。妻の赴任に付いて、子供と一緒に日本から来たんだ」
と言ったときは、軽く相槌をした上で、さっと別の話題に切り替えてくれる。
ありがとう、中々難しい話題だよね。なんてスマートなマスター。
仕上がりは大満足!これまでよりサッパリして爽やかに見える。
カット代とチップあわせて40ドルくらい。
クレジットカードの名義が妻の名前なのを見て、「これが君のカードかい?笑」なんてジョークも言われ、日本人の紐男とばっちり認識されたところで退店。また来よう。
帰り道とぼとぼ歩きながら、改めて、散髪も、スーパーでの買い物も、洗車も、全て妻のカードで支払っていることを思う。
当たり前に日々生活しているけど、妻の仕事の上に成り立っている生活、こんな経験が出来るのも当たり前じゃないよな、しっかりしなきゃな俺、なんてことも再認識した日でした。
結論、勇気を出して床屋に行って良かった。
家の近くにリピートできる良い床屋も見つけられたし、新しい文化を知ることもできた。
正直、たかが床屋で何も変わってないけど、こういう小さな一歩を踏み出し続けることできっと何かを掴めるかもしれない。
I don't know, but.
ちなみに髪型は、妻からは褒められ、娘からはパパカッコいいの反応をいただき、大満足の私です。
