Day1 で宿泊したこちら。サンチアゴまで100km地点。1500年代に作られた建物を改装したペンション。ドミトリー形式もあり、私たちが泊まった2人部屋もあり。


ディナーは宿泊客8人が全員一緒。昨日書きましたが、アメリカ、香港、オランダ、ブラジル…。おひとり、ブラジルからのご高齢の男性で、両腕に松葉杖…という方。


彼はサンチアゴから300km地点からスタート。2か月かけて、毎日5kmを目標に歩かれます。時に無理な場所はタクシー。荷物は毎日次の宿泊先へ。79歳で、7歳で小児まひを患い、2年前にサンチアゴを目指す!とフライトを予約…奥さまに健康診断だけは受けて行ってと言われ、受けたところ、心臓疾患が見つかって、手術が必要と。


ご高齢な上、心臓の手術。術後の安静期間も長かったし、少し鬱っぽくなられたそうで。それでも「サンチアゴに行くと決めなかったら、病気が見つからないまま、死んでいたかもしれない。サンチアゴに行ってお礼をしたい。」と、そこから、トレーニング、最初に行くと決めて2年が経った今、実現したそうです。


何がすごいって、松葉杖で一歩一歩ひとりで進まれる。若い頃から、できると思う事は何でもやってきたんだよ、って少しはにかまれたような、笑顔が本当に、チャーミング❣️私の叔母もは小さい頃に小児まひで片足が不自由だけれど、彼は腕や手も。松葉杖にも自転車のハンドルをつけていたり、彼はドミトリーに滞在なので、共同シャワーでは、下に滑り止めマットを敷いたり。


「シャワーは男女共同が多くて、最初戸惑っていたけど、若い人に、誰も他人の裸なんて気にしてないよ!って言われて学んだんだよ」と、話されるお顔もまた、素敵。


非常に感銘を受け、叔母や息子たちにも話し。お友達とも、彼の話をしながら2日目…。もうあと一歩で、次の宿泊所!と、歩いていたら…彼が休憩していたのです!なんてご縁かしら。


宿泊する村は、うんと小さいし、まさかここで?嬉しくて走り寄ってお話したら、なんと同じ場所にお泊まり!


「今日は松葉杖では難しいルートだったから10kmタクシー、5km歩いて休憩していたんだ!」


大体みなさん、7時前後に出発、25-30km歩かれる人たちは14時くらい。私たちはお昼前に到着。


彼とランチもディナーもご一緒して、様々な話題で本当に楽しいひととき。大学はアメリカで過ごされたそうで英語が流暢だったのも良き。


もうなんか、エネルギーやらやる気やら…


上の写真の宿泊先の壁に

最初から、多くを受け取ったスペイン巡礼です。