やっと病院へ

ちょうど、乳腺外来の予約が取れたのだった。

最初に問診があり
マンモグラフィの撮影へ

初めてだったが、技師の方は不安を取り除いてくれるかのように優しく
痛みを感じる事もなく撮影を終えた。

次は超音波の検査だった。
おっぱいは初めてだけど、妊娠中にも受けてたので不安はなかった。

画面を見ているDr.は、すごく丁寧に
何度も、、真剣な表情だった。

Dr.  これが脂肪、黒く写ってるでしょう⁉︎
       そしてこれがシコリ
       ここも黒いよね!

私    脂肪ですか?

半分笑いながら言った気がする。

Dr.    でも、色が違うよね。
         細胞を取って検査しましょう。

事が大きくなって来て
さらに不安は増大した。

その日はそれで終了
2週間後に結果を聞きに来て下さいとの事


ここまでの経緯を知っているのは
私と夫だけ。
誰にも言えなかった。

私はひたすら
家庭の医学やら乳がんに関する本を
見て調べた。
当時はまだインターネットも携帯も
やっとつないだばかりだったような気がする。


当時、胸のしこりの90%は良性!
乳がんは早期に発見できれば
決して怖くない!
と書かれていて
そんな言葉にひとまず
心を落ち着かせた。

眠れなかった。
食欲もなかった。

それでも子供たちの前では
平静を装っていた。
当時の子供たちは
上が中3、下が小6だった。