飯能というエリアには、住宅街や団地といったものが多々存在する。

山が見え、寺から聞こえる鐘の音という風情もあり、都心のベッドタウンとしても存在する飯能。

そこに住む人々は、大抵都心へ通勤していく者を生計者とするファミリーが多く、そういったファミリー向け物件が多数存在するのだ。

中には、バブル時代に立てられた高級住宅も高台にあって、そんなところの人たちこそ都心へ毎朝通勤していく大黒柱を抱えている。

私もその一人で、といっても高級な方に住んではいないが、住宅街と言われるエリアで暮らしている。飯能の団地は、非常に住みやすく、煩雑な近所付き合いは多少あっても、緑あり、ほどよい便利さあり、市や街のイベントありと、ファミリーには住みやすい環境であると思う。

したがって、ここ最近、この飯能の住宅街は徐々に人気を集めているらしく、不動産もオススメで出し、頻繁に越してくる人を見る機会がある。

私としては、飯能イコール住宅街というイメージを持ってもいいくらいではないかと思っている。
サラリーマンにとって、朝の通勤ほど悩まされることはないだろう。

特に、ベッドタウンに住む者にとって、30分満員電車に揺られるなど、ましてやウィークデイの5日間も毎朝同じ状況に立たされるなど、できれば避けたいはずである。

そんな時、人はこう思うのだ。

「立ちっぱなしで満員電車に揺られる30分よりも、余裕を持って座れる60分を選ぶ」と。

それが、飯能の魅力なのだ。

もちろん、都心まで60分かかることはないのだが、少なくとも西武線で通える場所が勤務地のサラリーマンなら、かなり快適な通勤生活を送れることを保証できる。

なぜなら、飯能は西武池袋線の始発駅だからである。

始発駅の強みは、少しの早起きさえ可能であれば、確実に椅子を確保できるということなのだ。

同じ満員電車でも、座れるか座れないかで状況は全く違ってくるのだ。

飯能に住むことに決めた最大の要因は、この始発駅であるという魅力であった。

おそらく、こういった選択の仕方をして飯能に住むサラリーマンは多いはずである。