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【あらすじ】

ある日、親友から「働いてた仕事を辞めた」と告げられ…

 

 

【人物紹介】

A:仕事は真面目で完璧主義だが、Bとは同級生でタメ口で話すタイプ。梱包関係の仕事に就いている。

B:卒業後は夢である作家になるのを実現させる為、現在はアルバイトしながら作家に向けて励んでいる。Aとは同級生で親友。

 

 

【補足】

基本的に男性口調で書いてますが、女性の方でも口調を変えて読んで頂いても構いません。

 

 

【注意事項】

AMは「Aのモノローグ」で、BMは「Bのモノローグ」です。


女性の演者の方が女性口調で読まれる際は…上演前に補足の読み上げ、またはコメントへの書き足し等をお願いします。

 

 

【テンプレート】

年度初めのfool(フール)

作:無名の脚本家

 

A:

B:

 

 

以下、線内本文。

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- 4月1日、午前9時頃。Aから電話が掛かってくる

 

A

「よっ、久しぶり」

 

B

「おぅ…久しぶりだな。かれこれ1ヶ月くらいか?」

 

A

「そうだな…そっちは元気そうだな」

 

B

「あぁ、まぁな。…で、どうしたんだ?この時間に電話とか珍しいじゃねぇか」

 

A

「あぁ…親友のお前には言っておかないといけないかなぁと思ってな…」

 

B

「お?なんだ相談か?いいよ、何でも聞くぜ」

 

A

「ありがとうな。俺さ、普段梱包の仕事してるのはお前も知ってるよな?」

 

B

「おぅ、もちろん」

 

A

「昨日さぁ…仕事中に荷物の送り先を間違えちゃったらしくてさぁ…仕事を辞める事になったんよ…」

 

B

「えぇっ!?いつも完璧主義のお前が!?そんなバカな…」

 

A

「それでさぁ…午後から仕事探ししなきゃ行けないと思ってさ、その前にどっかでお茶でもできないかなと思ってさ…今日、このあと空いてたりする?」

 

B

「あ、あぁ…こっちは大丈夫だけど…」

 

A

「サンキュー♪じゃあ、また後でな!」

 

- 終話

 

(間)

 

- 午前11時、カフェにて

 

A

「いやぁ~ありがとうな来てくれて」

 

B

「いや、俺は全然大丈夫だけど…」

 

A

「そういえば…今も作家は目指してるの?」

 

B

「あ、あぁ…色々と構想は出来上がってきたから、これから清書しようと思ってたところだな…」

 

A

「お、そうなんだ!?頑張れよな!」

 

B

「ありがとう…あの、さぁ…」

 

A

「ん?」

 

B

「何で…仕事でやらかしたんだ?」

 

A

「あ~、その件か…」

 

B

「納得いかないんだよ…高校の時、失敗しているのを見た事が無い、見せた事も無いお前が…」

 

A

「あぁ…その日は酷く疲れていたみたいでな…集中力が散漫になっていたらしくて…どっかの拍子で伝票を見ずに送り状を貼ってしまったらしいんだ」

 

B

「…それに気づいたのは何故なんだ?」

 

A

「他の荷物に送り状を貼ろうとした時だ。送り状にはその日発送予定の分が用意されるんだけどさ、伝票を見た時に貼る予定の送り状が見当たらなかったから…そこで気がついた」

 

B

「作業してた周辺に送り状が落ちてたりしてなかったか?」

 

A

「いや、作業範囲をくまなく見渡したけど無かった…普通ありえないよな、伝票貼ってあるはずの荷物に間違った送り状を貼るなんて」

 

B

「うーん…普通はなぁ…そんなに疲れてたのか?」

 

A

「みたいだなぁ…確かにここ最近、疲労感が取れなくてなぁ…」

 

B

「それ、過労かもしれないぞ?働くのは確かに大事だけど、休める時に休まなきゃ身が持たないぞ?」

 

A

「悪ぃな…気ぃつけるゎ」

 

B

「…で、あてはありそう?」

 

A

「んー…まだ何とも言えねぇなぁ…」

 

B

「そっか…見つかるといいな…」

 

A

「…まぁ、すぐに見つかると思うから心配すんなって!」

 

B

「そ、そうか…?」

 

A

「あぁ!なんたって、仕事も勉強も完璧主義だから!」

 

B

「…すげぇなぁ、どっからその自信が来るのか知りたいくらいだ」

 

A

「へへっ…さて、そろそろ行くゎ」

 

B

「…次の仕事、決まるといいな」

 

A

「あぁ、任せとけって!」

 

(間)

 

- 午後1時、カフェで解散して帰宅したBは心配した表情のまま布団で横になっている。すると突如、インターホンが鳴る

 

B

「はい。…荷物、ですか?…どうもご苦労様です」

 

- 宅配業者から小包み状の荷物を受け取ると、包装紙の上に手紙が付いている

 

B

「…手紙?なになに…」

 

A

『よっ!ビックリしたか?これはお前へのプレゼントだ!大事に使ってくれよな!』

 

- 小包みの中から、万年筆とペンケースのセットが入っていた

 

B

「…!あいつ…!(驚きと喜びが混じった感情で)」

 

- すると、Bの電話から着信音が鳴る

 

B

「…もしもし?」

 

A

「よっ!荷物は届いたかい?」

 

B

「あぁ…届いたよ。まさかお前からプレゼントされるとはな…」

 

A

「へへっ…お前が前から作家になりたいのは知ってたからさ、夢を仕事に変えれたらなぁ…と思って贈らせてもらったぜ」

 

B

「…?でもさぁ…」

 

A

「ん?どした?」

 

B

「お前…これから職探すのにこんなに奮発して大丈夫か…?」

 

A

「あぁ~…職探しはね、嘘だよ」

 

B

「…は?」

 

A

「もっと言うと…仕事を辞めたというのも嘘」

 

B

「…じゃあ、梱包の仕事は?」

 

A

「それはまだ続けてるよ。…お前にプレゼントを届けるための架空の事故さ」

 

B

「…なんだよ~言ってくれよ~!」

 

A

「いやぁ~だってさぁ…今日、何月何日よ?」

 

B

「え?…(カレンダー見て)4月1日だけど…て、まさか…」

 

A

「そ。エイプリルフールだよ」

 

B

「うーゎ、お前から騙されると思ってなかった…」

 

A

「ははは…ごめんて~。…午前中にネタバラシしたら意味無いからさぁ…」

 

B

「…マジで心配したゎ」

 

A

「ごめんてぇ~…でも、俺からのプレゼント、どーよ?」

 

B

「あぁ…すげぇ嬉しかったゎ…ありがとうな」

 

A

「ほら、4月1日ってさ…エイプリルフールもそうだけどさ、年度始めでもあるじゃん?だからさ、新しい筆記具で心機一転として頑張ってほしくて…それで贈ったんだ」

 

B

「…ぐすっ(泣く)」

 

A

「て、おいおい…そんな泣かなくても…」

 

B

「…だってよぉ、お前からプレゼントくれるの初めてだからよぉ…

 

A

「ははは…確かになぁ…でも、お前が夢に向かって真剣に取り組んでいるのは知ってるからさ…」

 

B

「…ほんと、ありがとな」

 

A

「いいってことよ!…じゃ、こっちは夕方から仕事だから」

 

B

「…そっか、頑張れよ」

 

A

「おぅ!お前もな!」

 

- 終話

 

(間)

 

BM

「それからというものの…俺はあのあと更に構想が広がり、一気に書きあげた。…あいつから貰った万年筆で。」

 

AM

「あの日から俺は…相変わらず仕事が忙しかたけど、ある日、ふとニュースを見ていたら…」

 

A

「…ん?芸術小説部門で最優秀新人賞に…!!!あいつ、遂に夢を掴んだんだな…!」

 

BM

「俺は…最優秀新人賞を受賞し、晴れて小説家として夢へと踏み出した。それも全て、あいつのおかげだと思ってる」

 

AM

「まだしばらく会えていないけど、必ず休みを合わせてお祝いしないとな…」

 

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