何かにつけ、毒母が吐く言葉。
よく、わたしや妹に聞こえるように毒父に向かって発します。

「せっかく育てたのに、何にもならなかった」

何にも分からない頃から毒親の言うことを忠実に守り、犯罪や非行に手を染めず、ひたすらいい子で生きてきたわたしと妹。
大人になり、毒親だと認識するようになってからも、やつらのサンドバッグとして自分を押し殺し、黙って言うことをきいてきたのに、この扱い。それなりに頑張ってきたのに、「何にもならなかった」は、頑張り損でガッカリします。 

育ててもらうって、そんなに恩に感じなければならないものですか?踏みにじられ続けても、傅かなければならないものなんですか?いつになったら、自分の意思で動いてもいいことになっているのですか?「せっかく育てても、何にもならなかった」わたしたちには、世のスタンダードというのがよく分かりません。

自分の子に対して、わたしもそう思う日が来るのだろうか…わたしは、あいつらみたいなことはしたくない。でも、その時にならないと分からない。わたしにできるのは、あいつらにされてイヤだったことをやらないことだけだ。

自分の息子に、わたしのような思いをさせるのは絶対にイヤ。健康に生まれ、健全に育つだけじゃダメなんだろうか…分からない。