かなり昔の話

1人で飲みに行った帰り道(酒は飲めませんが)

深夜になっていたので車で結構飛ばして帰っていましたが

ある峠にて突然「奴」が襲ってきた

「ドンドンドン、ドンドンドン!」

ゾクッとしました

瞬時に状況判断

時速約50キロ

対向車、後続車共になし

周りにバイク等もいない

灯りも何も無い場所

バックミラー、サイドミラー確認(真っ暗で何も見えず)

マジか?

今のは確実に何者かが車の一部を手でぶっ叩いたような音

バイクにでも乗って並走しながらでないと、あんな風には叩けないであろう

でも周囲には生命反応ナシ

キタコレ

ゴーストって奴ですか?

何故か咄嗟に思いついたのが、このまま飛ばし続けたら、奴に襲われるor事故る

と、ふと思い恐怖と戦いながらも減速

慌ててぶっ飛ばして行くと冥土に連れていかれそうな予感がしました

美人の「メイド」さんなら大歓迎なのですが(笑)

「奴」が「そんなに飛ばしてるとこっちの世界に連れてっちゃうよ?」

と、警告してくれたのだと勝手に良い解釈をして安全運転に努めました

やっと交通量の多いバイパスに出た道の傍らに

無残にも事故に遭った猫の死骸を見ました




後日談

それからかなり日数が経ち

また飲みに行った帰り道

例の峠は近道なので

あの恐怖も薄れかけていた為

何気なく同じ道を夜中に通って見ました

暑かったので窓は全開

完全に油断しておりました

T字路に差し掛かり、車を減速した瞬間

すぐ耳元で

「ニャ~オ」

という低く地獄の底から響いてくるような恨めしげな猫の鳴き声が聞こえました

窓は全開にしてたし、多分近所の野良猫の鳴き声が聞こえただけだとおもうのですが

本当にすぐ耳元で聞こえました

これは気のせいだと思う事にしました



話はこれで終わりです

これらの原因や関連性は未だに不明ですが、世の中には不思議な事や説明が出来ないような事が、やはり存在するのではと思いました