京都市の近鉄京都駅の構内で29日午前5時15分ごろ、京都発橿原神宮前行きの京都線普通電車(4両編成)が脱線する事故があった。30人の乗客と運転士ら乗員3人にけがはなかった。国の運輸安全委員会は鉄道事故調査官を現場へ派遣し、事故原因の調査を始めた。
近鉄は29日午後、大阪市内で記者会見を開き、高浦仁史・鉄道本部大阪統括部長が「多大なるご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げる。一刻も早く原因を究明し、同種事故を二度と発生させないよう、再発防止に努める」と陳謝した。
近鉄によると、電車はこの日の始発だった。事故の影響で、京都線は京都―上鳥羽口駅間の上下線で終日、運転を見合わせた。29日終電までの影響は約8万5千人にのぼるとしている。29日午後7時の時点で、運転再開のめどがたっていない。
脱線した現場は京都駅のホームから西に約120メートルで、上り線側と下り線側を行き来できる「渡り線」が交差している。カーブ上に電車を分岐させる「ポイント」が計6個集中する複雑な場所で、近鉄全線でもここにしかないという。
事故当時、電車は制限速度以下の時速約20キロで走っていた。上り線側から下り線側に移ろうとしたところ、「車両の後ろから引っ張られるような感覚がした」(運転士)として緊急停車。確認したところ、渡り線の交差付近で2両目と3両目の台車が脱線していた、という。
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ポイントは、始発前の点検で異常はなく、車両通過中の動作異常の記録も確認されていない、としている。原因が車両側にあったのか、線路側にあったのかは判明していないとして、今後、調査を進めるとしている。
