電波操作はスパイの工作技術として開発された。それは本来的に対人工作の技術であり、対象者をアセットとして雇うために利用されている。CIAは当初から電波操作を尋問に利用しようと考えていたが、尋問の技術は後に出来上がったはずであり、最初は対象者に影響を与える工作からスタートしている。
つまり、対象者を洗脳し、自らのアセットとして雇用する。あるいは、対象者に犯罪を実行させることも出来た。その結果として、対象者は犯罪者として無力化されるか、あるいはスパイとして雇用される。電波操作の開発初期から対象者を病気にしたり、発作で殺せる能力が分かっており、暗殺という意味での無力化にも利用できる。
一方で、この技術は対社会工作にも利用できる。例えば、対象国で社会的に目立つような犯罪を実行させる。それが大量殺人でもテロでも構わないが、いずれにせよ、社会不安が引き起こせる。そのような形で対象国の国民に直接的に影響を及ぼすことも出来る。
スパイの工作は多くの死や被害を生む。それはどこであっても同じで、例えば、シリア等の紛争国で諜報機関が行っている工作は日本でも実行できる。先進国はスパイ工作の対象になっていないと考える根拠は全く存在しない。単なる希望的思い込みに過ぎない。
電波操作はそのような工作手段として発展し、同様に多くの死や被害を生んでいる。あまりにも危険な技術であり、多くの被害が生み出されているために本来的には既に公表されているべきであるが、それでも依然として公然とは認められていない。その背景には、この技術を利用してもっと秘匿的に工作を行い、もっと多くの人を殺したいという意思がある。そうでなければ、既にこの技術は公表されているはずである。
電波は目には見えない。だから、依然として多くの人がその危険性を理解していない。それに加え、このような問題が明るみに出ようとすれば、その対象者を殺すことで済ませてきたはずである。彼らはいつも彼らの正しさを実行するためには多少の犠牲は必要だと思っている。つまり、彼らは正しさを選択できるだけでなく、犠牲者も選ぶことができる。
電波操作はあまりにも危険であり、法的に制限される必要があり、この技術や装置を所有するだけで犯罪にするべきである。そうすれば一般的な被害は制御できる。しかし、現状ではそのような状態にまで至っていない。そこが大きな問題である。
結果として、今では誰が工作対象として狙われるか分からない。この環境下で重要になるのは、洗脳を受けても重罪を実行しないことである。殺人のような犯罪を行ってしまえば、取り返しが付かなくなってしまう。現状において頭を冷やせば、脳を冷静な状態に保つことができる。それも洗脳に対抗する一つの方法である。
また、電波操作が存在すると理解することも重要である。そのような形で洗脳ができると知っているだけで、より洗脳にかからなくなる。電波操作はあくまでもスパイの技術であり、彼らは一定の方法で洗脳を行っている。そのような洗脳方法に関する知識を持っていれば、更に彼らの工作から逃れやすくなる。