「元気?」の返し方 | 僕の理屈

「元気?」の返し方

「元気?」という問いかけに、
真剣に返そうと思うと迷ってしまう時がある。


直接顔を合わせて口頭で聞かれる分にはまだいい。
ひとまず「元気だよ」と言って、
その雰囲気やその後の空気から真相を汲み取ってもらえばいい。
嘘は嘘なんだけど、その解決は当事者双方に公平に委ねられる、救いがある気がする。

メールとかだとそうはいかない。
得てしてその問いかけを受けるのは、多くの場合メールだ。


元気ならいい。
心身ともに元気なら「元気だよ」と返し、逆に「そっちは?」なんて聞き返せばいい。
嘘じゃない。

身体に具体的な不調があるときも、さほど迷うことはない。
“身体に具体的な不調があるとき”自体があまりないのは大いに問題だけど、
その不調を伝えればいい。
それも嘘じゃないし、話は大概それで終わりだ。



問題はそうでないときだ。
身体はすこぶる元気だけど、精神が元気でないとき。

人にもよるかもしれないが、「元気ない」というのは簡単じゃない。


第一に、面倒くさいじゃないか、説明するのは。
自分の精神的不調を告げ、それに内容を伝えるのは骨の折れることだ。
己の核心に近いことである場合も多いし。


第二に、実際別に心配して欲しいわけでも、
何かの解決策を提案して欲しいわけでもないのに、
かまってちゃんみたいに思われるのは本意でないし、癪だ。
「どうしたの?」とか聞かなきゃ不義理のように思われかねない相手だって面倒くさかろう。

実際にかまって欲しい場合、
または相手も自分の内心的不調に関して、
何らかの責任を担保して然るべき存在(恋人とか家族とか)である場合は、
正直に言ったらいい。
そういう相手はあまり「元気?」なんて聞かないけど。


殆どの場合は結局「元気だよ」という。
ただしそれは嘘であるから、思考の過程に真剣さがあったとしても、
冒頭の「真剣に返す」ということからは逸れる。

いちいち、「あー嘘ついてるなぁ」ってなる。


別に元気でも元気なくもない精神状態だったのに、
「元気?」と聞かれるとわざわざ確認してしまって、
「あ、元気じゃねーな」となる性質の悪さもあったりする。
無駄に元気がなくなる。
このパターンが多いから、「元気だよ」って軽く言いにくい。

そんなに著しく精神状態が悪化するってことはないけどね。
ちょっとです。


挨拶みたいなものだし、聞かれたからと言って気分を害したりするわけじゃない。
ましてその相手に嫌悪感を抱くなんてことはまったくないが(←重要、俺も言うし)、
挨拶ってのはわかってるんだけど、なんか迷ってしまう時があるのです。


人は多くのことと不真面目に向き合っており、
真剣に向き合おうとすると大変だなと思う。



以上