母の日 | 僕の理屈

母の日


ロフト/母の日
ロフト/母の日/ポスター

「最初に 好きになった 女性は、誰ですか?」

(画像悪くてすみません)



何年か前のロフトの母の日のポスターです。

5月14日ってなってるから2006年かな?


すごいいいコピーだと思う。

「愛してる」とか「ありがとう」とかどことなく仰々しい言葉や、

「日ごろの感謝の気持ちを」みたいな言葉が踊りやすい母の日。

なんか気恥ずかしくて嘘くさい。


それはそれでいいと思うし、事実だからいいのだけど、

「日ごろの感謝の気持ちを」って、先に答えを言っちゃってる感じがどうも好きになれない。

「母の日はこういう気持ちで、こういうことをするのが正解だからね!」みたいな押し付けを感じる。

イベント事にはよくある、俺の嫌いなマニュアル的な押し付け。

「別に感謝してねぇ~しぃ~」とかいう腕白君もいそうじゃん。(でも、感謝はしろ)



その点このコピーはいい。

結構たいそうなことを言っているのに、

「ま~そりゃお袋だろうな」っておもう。

1歳半になる姪を見てると思うけど、

子供ってお母さん大好きなのね、ほんと。

俺なんかが姪からの人気取りに必死に奔走して、

不慣れな顔芸をせっせと披露しても、

「そんなの関係ねぇ~」を保育園で教わったらしいので、恥ずかしげもなく初実践しても、

お母さんがいるときはキャッキャキャッキャ笑ってくれんだけど、

お母さんがいなくなると「びやぁぁぁぁ!!かぁた~ん!!」ですもん。

「そんなの関係ねぇ~」も、若干チカラなくなりますわ、・・・。

「そんなの関係・・・あるよねぇ~」ですわ。


母の日って常に「母に捨てられた人とか辛いだろうなぁ」ってリスクを孕んでると思うんだけど、

そういう子供たちにも、救いを与えている、は言い過ぎかもしれないけど、

フォローしてるようにも感じる。

最初に好きになった女性なら、

再婚相手の義理の母だろうと、里親とか、引き取ってくれたお婆ちゃんとかでもいいわけだ。

“母の日”って本質的にはそういうことだと思うし。

家庭にはもっと複雑な事情がある場合もあるだろうから、

全てを包括できているとは思わないけど、

「産んでくれてありがとう」のようなニュアンスよりはいい。



それにこのコピーは答えを言ってない。

本当に心にあるものを喚起させて、行動までの余白は残しているようで好き。

カーネーションを買うとか、プレゼントを贈るとか、

その先の話は置いておいて、まずは子供の気持ちにアプローチして、

その後の行動は生活者に任せるというトーンが絶妙。



どこかの険悪な母子関係の二人が、

「今日見たポスターにこんなこと書いてあったよ。」なんて会話をしていたら、

とても素敵なドラマだと思います。



ああ、このコピーを書いたのが自分じゃないのが悔しい。

(吉岡虎太郎って人です。)




ここで前に「母のキャッチコピー」というお題で俺が書いたコピーを。

上のが良すぎて恥ずかしいけど。


母の日


というわけで母の日。

喜ぶんだったらなんかやって上げたらいいと思います。




以上