PRIDE 無差別級GP | 僕の理屈

PRIDE 無差別級GP

※前回からの続きです。(引き続き敬称略)

 格闘技にまったく興味のない人は、最後の「高坂VSハント」以降から読んでください(笑)

 

 

◇PRIDE   無差別級GP開幕戦

正直「無差別級」というカテは必要なかった気がしてならない。

ヴァンダレイ・シウバとかミドル級の主要選手は全然出てないもんね。

事前に「重たい方でもやっちゃおうかな」って言ってた吉田秀彦ぐらいか。

結局一回戦通過選手はヘビー級GPと変わらないしね。

ま、実際俺自身が「無差別だぁ!無差別だぁ!!」って盛り上がってたんだから意味あるか!

 

 

すべてKO!!さすがPRIDE!!

同じ総合格闘技のHERO’Sも悪くなかったけど、やっぱPRIDEだ。

この大会はGWに行われた他の格闘技とは、自分の中で別格なので、

全試合、感想書いちゃう!!

多少批判的な部分もありますがご了承くださいm(_ _)m

 

 

 

 

×アリスター・オーフレイム VS ファブリシオ・ヴェウドゥム○

民放放送時の扱いが酷い・・・。

夜中の「SRS」見たらめっちゃいい試合しとるやんけ!?

このマッチメイクは大当たりだと思うぞ!!

全7試合(前座を除く)のうちでもっとも予想しにくい試合だった。

すなわち、最も実力が拮抗していた試合だった。

それなのに、あんな扱いをされるなんて・・・。

本当に立ち技のよさも寝技のよさもありありと出ている、

「これぞプライド!」っていう試合だったのにダイジェストなんてひどいや・・・。

もし、一回戦通過選手に何らかのアクシデントがあって、

リザーバーが必要になったら、是非アリスターをお願いします!!

 

○ジョシュ・バーネット VS エメリヤーエンコ・アレキサンダー×

アレキの強さが垣間見えた、負けたけど。

ポテンシャルはかなりのものがあると思うんだけど、詰めが甘い。

グラウンドの甘さが露呈した感じ。あと、諦めが早すぎ。今後期待。

よく知らなかったんだけどジョシュは強いね。2回戦が楽しみ。

1ラウンド目は本当に面白い試合だった!!

ジョシュのUFC、パンクラスでのバックボーンはやっぱ半端ない。

対戦カード次第では、決勝まであるっぽい。

 

○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ VS ズール×

まただよ・・・。前回に続きノゲイラの公開スパーみたいな試合だった。

こんな試合ばっかだと、ノゲイラの試合感が鈍りそうで嫌だ。

心配しなくても、ノゲイラは強い選手とやっても負けないから、

ちゃんとした相手とやらせて欲しかった。

ズールは今回の対戦カードの中で一番最後に決定した選手で、

巷では、穴埋め的に持ってこられた「困った時のズール」(主催者側にとって)とか言われてる。

実際そうとしか思えないよ、この結果じゃ。

結局欠場になったヴァンダレイ・シウバがこの枠に収まってたら、

この試合が18倍くらい面白かっただろうになぁ・・・。

試合自体はノゲイラらしい鮮やかなKOだった。

それも、相手が弱すぎて(ノゲイラ相手にグラウンドで腕を伸ばすなんてありえない)霞んだ。

 

○ミルコ・クロコップ VS 美濃輪育久×

美濃輪、好きなんだけどな~。

ミルコはこのカードが決まった時「舐められてる」って怒ったらしい。

いたしかたなしかぁ・・・。マジ西島と交代させたらより良い興行になっただろうに。

もっと逃げ回ってスタミナ消耗させれば、ワンチャンあったと思うけどね。

でも、やっぱミルコは2回戦に絶対進まなければいけない選手だと思うから、

このマッチメイクはしょうがないのかな。

日本人選手贔屓の俺は、美濃輪がもっとプロレスラーらしさを発揮できる相手と組ませて欲しかったな。

 

○吉田秀彦 VS 西島洋介×

この試合は決定的にマッチメイクのミスだと思う。

主催者側として2回戦に吉田を残したいというのと、

今回の興行に注目度の高い日本人対決を組みたいというのは理解できるし、

しょうがないことだと思うんだけど、

西島をかなり応援しているので(吉田も応援しているけど)、

もっと立ち技を生かせる相手と組んで欲しかった・・・。

ミルコとやったら勝ち負けは別にして、もう少し西島らしさが出せたと思う。

残念・・・・・。

西島は立ち技本当に強いと思うから、ぶっちゃけK-1に行ったらいいと思うなぁ。

悪口ではなくて、そうすりゃK-1がもう少し面白くなるだろうし、

西島もらしさを活かせる気がする。

今からグラウンドの技術を磨くのはむしろナンセンスな気がしてしまいます・・・。

でも、強くなることだけを求めてきた西島だからKのリングには行かないだろうなぁ。

今後も応援します。

 

 

○藤田和之 VS ジェームス・トンプソン×

もう、めっちゃハラハラもんの試合でしたよ!

藤田の出場が決まった時、もう狂喜乱舞しましたからね。

あのヒョードルとの一戦から3年ぶりの復帰戦。

そこらぢゅうで「藤田待望論」が囁かれてる中でのGP参戦。

一回戦で負けたら、今頃「プライド?面白かったですぅ・・・・・」ぐらいしか文章書けなかったと思う。

試合としては凄くいい試合だったと思う!!

どちらも一歩も退かない熱い試合だった。

前半トンプソンが凄い押してて「藤田やべぇ!!」というところからの大逆転!!

最後の右フック一閃は完璧だった。

でも、今日の試合のままでは皇帝ヒョードルには勝てん!!

榊原代表も言ってたけど、今日の試合を見返して次回は更なる進化をしてきて欲しいな。

俺はヒョードルを獲るのはノゲイラかこの男なんじゃないかと思ってます。

 

 

 

×高坂剛 VS マーク・ハント○

ベストバウトはこれでしょう。

下調べとかそれぞれのエピソード・歴史についてよく知らなかった人は、

試合を見て「なんだこりゃ!?」って思った部分もあると思う。

「泣けた!!」と言っている浅草キッドの2人を見て、「アホか?」と思うかもしれない。

確かに試合としては「ん?」って思う局面もありました。

試合の後半、完全に無防備に四つん這いになってる高坂に対して、

ハントは顔面にキックを入れ、とどめをさす事が容易な状態でも、それをしなかった。

第1ラウンド終了時に、多くの観客は高坂がハントに勝てないことは予想できていたと思う。

もはや、高坂自身もそれを感じていたかもしれない。

ハントはきっとそれを確信していた。

だけど高坂の眼はそう言ってない。

自分がやってきた、歩いてきた道に自信を持って、

目の前の敵を倒すことだけを考えている、闘志に満ちた眼をギラギラと輝かせている。

そして第2ラウンド、高坂剛という格闘家の、格闘技人生そのものがリング上に咲き、散っていった。

高坂はこの試合をもって引退する・・・。

 

ハントが何を思っていたかはわからない。

対戦相手に情けをかけることは、格闘家として無礼なことかもしれないが、ハントはそういう男なんだと思う。

視聴者としての勝手な解釈だが、同じ格闘家として、引退の花束を高坂に贈呈したんだと思うね。

 

試合終了後、高坂は

「試合はこれで終わりですが、強くなるためことは続ける」と言ってた。

 

やはりこの試合が今回のベストバウトだ。

 

 

 

コレを踏まえて、「何故、格闘技が好きか?」ということに触れよう!

 

要するに、人生と人生がぶつかり合ってるのが好きなんだよね。

きっと試合だけしか見なかったら、こんなに格闘技にはハマらなかった。

それぞれの選手の歩みとか、それぞれの選手の背負ってるものとかを知った上で試合を見ると、

知らないで見るのの40倍ぐらい楽しいと思う。

それぞれの選手同士の因縁、過去の戦績なんかも知ると尚面白い。

俺はプロレスの面白さはわからないんだけど、そういう要素が強いのかなぁと思う。

あんな悪かったピッコロが悟飯をかばって死んだみたいなストーリー性が、

プロレスラーのそれぞれの選手にあるのかもなぁ、と。

そう思うと、プロレスに盛り上がることにも、理解は出来る。

プロ野球より甲子園が面白いのに似てる。

技術や華やかさは確実にプロの方が上だけど、

高校球児たちの3年間の努力と全ての情熱をかけた試合、負けたら終わり。

それに因る死に物狂いっぷりが感動的じゃん。

アウトだけどヘッドスライディングしちゃうよね。

格闘技もそれに近いものがあって、各選手の事情を把握してると本気で泣けたりするの。

人が殴りあう、試合そのものの面白さは2割くらいで、

残りは、生き様とか背景を重ね合わせる事で感動・興奮につながってると思う。

 

そういった強いロマンがある反面、強い奴にあっさり負けるという超リアルな側面もあるからまたいい。

HERO’Sで開始4秒でKOされた宮田も、きっとめちゃくちゃ練習してきてるんだよ?

試合前もず~っと汗かきまくりでウォーミングアップしていたのに、4秒でKO。

所英男も、お世話になってたバイトをやめて、

そこの同僚に寄せ書きしてもらったタオルを巻いてきたのに、あっさりKO負け。

かつて、ボクシングの世界で一時は高みに上り詰めた西島洋介も、

「自分の子供達は強かった僕のことを知らない。子供達に自分の戦ってる姿を見せたいんです。」

と言ってPRIDEに参戦したけど、2戦2敗・・・。

そういう“想い”とは裏腹な結果が、本当に簡単に起こるのが、

人生や社会の縮図みたいで勉強になります。

人生はあまくねぇ。

勝つ奴がいれば、負ける奴がいる。

みんなが勝ちたいと思って、それぞれが必死に自分なりの努力をするけど、

やっぱり勝つ奴がいれば、負ける奴がいる。

そういうところが好き。

 

 

今、改めてこうやって文章にしてみて、

「なるほど!だから俺は格闘技が好きなのか!」と自ら発見。

興味がある人は格闘王SRSを毎回欠かさずチェックして、

7月1日に行われる2回戦を見てみてください。

(その前に6月25日のオリエンタルトライアドのライブにも来てください/笑)

 

 

忘れていたけど、このサイトに誰かが作った、今回のGP煽りFLASHがあります。

かっこいいしスゴイ良く出来てるので興味ある人は見に行ってみて。

http://www.geocities.jp/damekinq/2006_gp_0505.html

(5/12 加筆) 

 

それにしても2回戦マジヤバいことになるわ。

今回の勝利選手にシードのヒョードルが加わってのトーナメントだよ・・・。

どういう組み合わせになるんだろう。

誰が誰とやってもヤバイ!!!

超楽しみ・・・・。

「個人的にはこの対戦が見たい!」というのを書こうと思って、

勝ち残った選手を眺めてみたんだけど、キリがないわ(笑)

全部みたい!!

リーグ制にしてくれないかな~、と思う。

それぐらいヤバイ選手しかいない。

 

 

もう終わろう・・・。

結局1回で読むのイヤな量になってるけど、気にしない。

読んでくれてありがとう。

 

 

∈今日の言葉∋

○泥仕合【どろじあい】

(1)〔泥にまみれて争うことから〕互いに相手の欠点・失敗・秘密などを言い立てて非難しあう醜い争い。

  「―を演ずる」

(2)歌舞伎で、舞台に泥田を作り、その中で立ち回りを演ずること

 

今回は記事の内容にちょっと関係ある☆

「泥仕合のような試合だったけど・・・」みたいな事を書こうかと思って、辞書を引いたらこんな意味だった。

そもそも“泥試合”だと思ってた!!

非難し合う醜い争いっていう意味なんだ~。

ちょっと驚き。

 

【例文】

泥仕合になろうとも構わないのです。理性を失い感情的になったあなたの、私に対する非難こそが、

 普段蓋をしてしまって見ることの出来ぬ本音に思え、私にはとても貴重なものに映るのです。」

 

 

以上