いつもの通り地下鉄に乗って出勤していた。
まず、最寄駅に着くと沢山の保育園児が改札前にいっぱいいて先生から色々と説明されていた。
何だ遠足か。そんな気がして、多分あってたと思う。
僕は関係なく改札を通り、ホームへ向かう。
電車が丁度出発したところで、10分弱待つことになった。
ホームの椅子に座って、スマホをいじる。
電車がそろそろ来るなと思って、立って待つ。
すると、先ほど改札前にいた園児が少しは離れた位置で待機していた。
人数は2,30人くらいだろうか。
電車が来たので電車に乗って、シートに座る。
すると、園児がぞろぞろとこっちに歩いてくる。
先生が先頭となって、しゃべるな!うるさい!今度しゃべったら○○君だけ降りて貰うからね!
と、周りの人にすごく気を使ってる感じだった。
そして、やはり周りに気を使っているので園児たちは一切座らせない。
座席はところどころ空いてたのだけど。
思い返してみると、僕は田舎だったので、遠足なんかは電車で移動と言うよりバスを貸し切って移動が
多かった気がする。
あと、田舎ならではでかなりの距離があるのに道が安全なもんだからぞろぞろと歩かされたり。
そうか、都会だと電車で移動なんだよなと改めて思った。
保育園児たちは先生の言う通り、向かい合うシートの真ん中で2列くらいになって立っている。
面白かったのが、園児は背も低いので周りに掴まる物が何もなかったこと。
とてもバランス的に不安定になる。
そして、どうやら電車の初速が出るところでグラっとなると思うけど、そこは先生はこうアドバイス
していた。
電車が出発しそうになったら「ギュッと踏ん張って!」「ギュッと」とアクションを交えて説明していた。
園児たちも真剣に先生のことを聞いている。
毎度、毎度電車が駅に停まり、出発する際には園児たちは手すり無しで、ギュッと踏ん張ってる様を
みていると、正直おもしろくて仕方なかった。
そうはいっても、若干ぐらついてバタバタするし、頑張って踏ん張ってる姿も面白かった。
先生も生徒が倒れないように必死だし。うるさくならないように必死だし。
そして、2駅くらい移動して園児は降りていった。
僕は乗り換えで一度電車を降りて、おもしろかったなぁと思っていると、
今度はもっと大量な3校分くらいの小学生やら保育園児やらに遭遇してしまう。
どうやらこの日はかなりの学校で遠足を予定されていたようだ。
乗り換え後の電車が小学生以下でいっぱいだ。
しかも、かなり長いこと乗っていた。
例のごとくシートには座らせて貰えないので、若干バタつきながら立っている。
その光景を見てたら、本を読んでいても頭に入らなかった。
そんな日だった。