マルチの難しさは日に日に増していく。
特に横笛の難しさは想像を絶する。
各種リードは費用と時間が同時に無駄になる可能性を感じる。
だんだん個々の楽器の音色にこだわりがなくなる。
こだわりを持ってはいけないと感じる。1種類の楽器を好みの音色に染める時間はもったいない。
前に進めなくなってしまう。
前に進むためには音色に対して鈍感になるしかない。
"5種類の楽器"を吹くためにのみ敏感でいればいい。
前回のライブではサックスの道具を本体以外は根本的に変えた。
組み合わせは無限だ。
無限の中から選ぶには限界がある。
サックスにはこうした道具選びの地獄にはまる落とし穴があり挫折の要因となる。
さて、前回のライブでなぜお客様から褒められた理由を考えてみたが、なかなか思いつかない。
相方からも珍しく褒められた。
自分はそうそう変わらないのでたまたま道具が自分の適性を引き出したのだろう。
このように考えると1回の本番も個人レッスンと同様である。終演後のお客様の言葉に耳を傾けると何気ない短い言葉の中には真意をつく言葉がある。即効性の高いアドバイスに変換する。
自分の適性を引き出す道具を手に入れたりお客様に出会える機会は待っていても訪れるものではないから自分は実に運がいい。
私たち夫婦デュオがいつからか行なっている終演後のお客様のお見送りと語らいはスリリングなアドバイスに満ちている貴重な時間なのである。