神戸新聞NEXT 6月4日(木)16時0分配信
スマートフォンは暮らしに欠かせなくなったが、肩や首のこりなどを引き起こしやすい。神戸市東灘区の整体師が、長時間使用による首などの不調を“スマホ首”と呼んで、適正な使用を呼び掛けている。不調が慢性化すると頸椎の異常につながりかねないとし、使用時間の抑制、ストレッチや正しい姿勢を勧めるなどの改善方法を本にまとめた。
同区御影中町6、「リラクゼーションサロン 御影フィール」院長の鄭信義さん(33)。講談社から「スマホ首があらゆる不調を引き起こす!」を出版した。
鄭さんはこれまで2万人以上を施術してきたが、スマホの普及と同時に首の不調を訴える人が増えたという。
スマホを使用する際、頭を前方に傾ける姿勢=イラスト1=は首や肩に大きな負担をかけ、首・肩・背中の痛み、不眠、めまい、耳鳴り、イライラなどさまざまな不調を引き起こす原因になるという。パソコンや電子ゲームでも同様の姿勢になるため、鄭さんは「新国民病」と指摘する。
成人の頭の重さは約5キロあるとされ、スマホなどを操作する際、首を曲げる角度が大きければ、20キロ以上の負荷がかかるという調査もある。
鄭さんは、症状を緩和させるため“スマレッチ”と名付けたストレッチを勧める。頭を斜めに向け、脇をつかんで腕を伸ばす=イラスト2。血流が良くなり、顔色のくすみも改善されるという。
情報セキュリティー会社「デジタルアーツ」(東京)によると、女子高校生がスマートフォンや携帯電話を使用する時間は、平均1日7時間。鄭さんは生活習慣の改善を求め、「大人も子どももスマホ絶ちによるデジタルデトックス(解毒)が必要。制限時間を設けるなど自分でルールをつくって、スマホ依存から抜け出して」と語る。
鄭さんの経営するサロンは来年3月まで予約でいっぱい。本は158ページ、1200円(税別)。主な書店で販売されている。(中部 剛)
