産経新聞 1月31日(土)7時55分配信
スマートフォンでのインターネット利用が頻繁な子供ほど、日常生活に満足していない傾向にあることが、警視庁の調査で分かった。一方で、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で見知らぬ相手と知り合うことが「楽しい」と考える割合も多いことが判明。同庁少年育成課は「依存を防ぐには、家や学校での生活を充実させることも大切」と呼びかけている。
警視庁が昨年、都内の小学5、6年生と中高生計約3300人を対象に、携帯電話の利用と日常生活についてアンケートを実施。このうち「携帯が手元にないと不安」などの依存症状が多くみられたグループを「高依存群」、ないグループを「低依存群」に分けて分析した。
調査では日常生活の場面ごとに満足度を質問。「とても満足している」と回答した割合は、「家庭生活」で、高依存群が低依存群より16.8ポイント低く41.7%。「学校生活」「友達関係」の満足度も高依存群は低依存群より約10ポイント低かった。
SNSなどで見知らぬ相手とやりとりすることについては、高依存群で好意的な回答が目立った。「いろいろな人と知り合うのは楽しい」とした割合は、高依存群が低依存群の約2.7倍の40.6%。「ネットで気が合えば実際に会いたい」でも高依存群が20.0%で、低依存群の4.6%を大幅に上回った。少年育成課は「こういった意識がネット依存の要因になる」と分析する。
◆「家庭でルール作りを」
同時に高依存群は、睡眠時間や成績に関する悪影響を自覚する割合も高く、いたずらメールなどの被害を受ける割合も顕著。同課は「家庭でネット利用のルールを作るほか、子供が生活に満足する環境づくりが、ネット依存の歯止めになる」と呼びかけている。
