産経新聞 8月10日(日)7時55分配信
米アップルが9月にも発売する新型「iPhone(アイフォーン)」の部品について、国内の液晶パネルや半導体、電子部品メーカーがお盆休みを返上して増産態勢に入った。
複数の米メディアによると、アップルは9月9日に発表会を開催する見通し。部品メーカーに初期の生産台数として、昨年発売したアイフォーン5cと5sと比べて3~4割多い7千万~8千万台の製造を通達したもようだ。
新型のアイフォーンは画面サイズが大きくなり4・7インチと5・5インチの2機種の見込み。液晶パネルは、ジャパンディスプレイ(JDI)とシャープがアップルから受注したとみられ、JDIは茂原工場(千葉県茂原市)などのアイフォーン専用ラインをお盆休み中も稼働させる。シャープも「7月から亀山第1工場(三重県亀山市)で生産を始め、稼働率は9割超」(関係者)。今月は休日返上で生産を続ける。
半導体では、東芝のデータ保存用「NAND型フラッシュメモリー」、ソニーのカメラ画像処理用「CMOSイメージセンサー」が採用され、東芝は四日市工場(三重県四日市市)、ソニーは長崎と熊本の工場を今月は休日返上で動かす。
電子部品では、TDKが回路電流を調整するインダクター、アルプス電気がカメラの焦点制御用部品などの生産を開始した。
各メーカーが工場をフル稼働しているが、一方で過度のアップル依存も警戒。ある電子部品メーカーの幹部は「(急速にスマホのシェアを伸ばす)中国メーカーとの取引も拡大しないと減収になる」と取引先の分散化を急いでいる。