護る
寒くて目が覚め、うす暗い部屋のカーテンを開けると、そこは突然の銀世界。遥かに防衛省の電波塔も霙で霞んでいました。
当社からJR市ヶ谷駅に向かって1Kmと少しのところに防衛省があります。
先週木曜の夜にその展望レストランで会食会を兼ねた「孫子の兵法」を学ぶ会がありました。2時間半ほどの会でしたが、お話は面白くとても勉強にもなりました。講師は中国文学の第一人者として著述講演などでご活躍中の守屋淳先生をお招きしてのものでした。
防衛省の中に入るのはこれで3度目ですが、入館するまでのセキュリティーがとても厳しいのです。でもここが日本の防衛の中枢なのだからと思えば当然のことで、いつも少し緊張気味となります。
中はやたらと広く、脇の広場には地対空ミサイル、パトリオットの発射装置も何台かあるようですが、夜目遠目には黒い塊にしか見えませんでした。また、かなり高台にあるため長めのエスカレーターも布設されており、広場や展望レストランから眺める夜の東京はなかなかのものでした。
勉強会が終わって現役の空自や海自の方々のお話も興味津々、特に海自の方のイージス艦や潜水艦での生活は並大抵ではないと知らされました。
帰り際、入管カードを返却し、ふと後を振り向けば、もう夜の10時だと云うのに省舎はまだ皓皓と明るいのです。これから先、世界的にも騒がしくなりそうな世の中、ただなんとなくですが頼もしい気分になりました。
年明け早々の北朝鮮の核実験、中国の軍事的脅威、サウジVSイランの紛争、ISのテロなど、世界はいま様々な事情を抱えて、なんとか正常化させようとの関係各国の努力にも拘らず、不透明さを増してきているのが実情だと思います。
それに同調するかの如く、世界の経済も日本の経済も不透明感が増し、あのリーマンショック、いや、もっと遡れば当時日本に起きた1980年代後半のバブル末期の状況に似た現象を多くの方々が感じていらっしゃるのではないでしょうか。
本日も小生のブログにアクセス頂きまして誠に有難うございます。
「孫子」ではその軍形編で「攻めか護りか」は結局、おかれている状況のいかんによる。この選択を誤らないのが名将であると教えています。
現下、世界の金融・資本市場は動揺しています。中国景気と原油安、加えて米国のFRBの金利引き上げの3要素が絡み合い、影響し合って市場は揺れています。
況んや日経平均株価は今年に入って1日しか上げておらず、15日の終値は1万7147円でしたが、同日のNY株式市場の急反落(390ドル安-終値は1万5988ドル08セント)を受けて、今朝の日経平均株価は320.18円安の16,826.93円で始まりました。
米原油先物も、油なのに先物市場という大海で29ドル42セントの安値に沈みました。中国景気の減速や原油安に足を引っ張られるかたちで、好調と言われていた米景気にも不安感が漂い始めています。
どちらにしても今のおかれている状況は孫子的に有利とは言えなさそうです。
斯界の名将と呼ばれている約35兆円の資金を預かるUBSウェルスマネジメントのCIOマーク・ハフェル氏も、顧客投資家に「株式などのリスク資産を買うな」とばかりに警鐘を鳴らしています。中国の人民元切り下げや新興国からの資金流出など、これからの世界市場や経済にどんな影響を与えるのか見極めづらく、ここは「護り」に徹する時期と判断しているようです。
小生にはそうはあまり思えないのですが、新聞などによれば、「円」は安全資産とみなされ、投資マネーは米国に還流する傍ら、日本の国債にも殺到したのです。その結果、需給バランスから10年物の国債利回りが一時0.190%を付け、史上最低を更新しました。
そして、15日には1ドル=116円51銭まで買い進められ、およそ4ヶ月半振りのドル安円高水準となったのです。
さて、リーマンショック以降の金融緩和で米国は約4兆ドルの緩和マネーを世界中に放出し、資源価格や新興国の経済を実力以上に押し上げたと言われています。それが逆回転して、マネーを引き上げる状況に変化したのです。
同じく約3兆ドル強とも言われるオイルマネーも、自国の財政悪化の穴埋めにと株式や不動産に世界的広がりを見せていた資金を引き上げ始めています。
こんな状況では孫子的にも「攻め」には向かわず「護り」にならざるを得ませんね。
当社発行のマリオンボンド、サラリーマンボンド
は投資家の皆さま方への分配原資全てが建物(不動産)から生まれるテナント料(家賃)です。家賃は、衣・食・住と言う通り、生活の根本必須要件の1つなので、他のリスク資産よりは少なからず安全です。
とは言うものの、ここは先の二度にわたるバブル崩壊時の教訓を生かすべくより慎重にならなくてはいけない時と思っています。
イベリコ豚定食
<オイルマネー>
中東の石油産出国の儲けた巨額マネーが世界のあちらこちらに投資され、経済に大きな影響を及ぼしたことからそう呼ばれています。
しかし昨年来の原油価格下落で最近はこの言葉もあまり聞かれなくなってきています。




