【12月9日】(火)晴れ 515起床

 

・61歳の誕生日の朝。今日も天気よく、空にはいくつかの雲が、いい塩梅で浮かんでいる。誕生日だからといって何があるわけでもない。

生まれてから22,280日目である。さすがにこれだけ繰り返してくると、誕生日と言っても別に感慨はない。別に誰に祝ってもらうこともないし、祝われても戸惑うだけだ。誕生日とは、結局のところ、社会の関係性の中に存在するもので、自分自身にとっては、日常の一部でしかないだろう。

もっとも、こんなことを言えるのは、今のところ死ぬということに直面していないからだ。だから節目を迎えるにあたりあまり感じ入るものがないのだ。だからこそ、感じ入るなんて大仰なこともなく、当たり前の日常の中で迎えられた節目を喜ぶべきなんだろう。いや、喜ぶよりも、むしろ、支えてくれた方々に感謝を伝えなければいけないんだろうな。

体調は良し。少し血圧は低めだが、生活に問題はない。体も年相応に動いてくれる。今日1日を過ごすには、これで十分だ。自分でいうのもなんだが、本厄の年では脳梗塞を発症したものの、よくぞ後厄の1年を健康で過ごせたものだ。私にとっては後厄の1年でがなく、リスタートの1年にできたことを喜びたい。

 

そして1日が始まった。

 

・午前。9時過ぎから、来年に向けての家計簿作り。以前作った自分専用家計簿ファイルを探し出してきたのだが、割とよくできている。ただ、これは、あくまで貯金を意識づけるための貯蓄特化型フォーマット。これからは支出に特化したフォーマットに完全していくことが必要だ。2時間ほど悪戦苦闘したのだが、どうもしっくりこない。

だけど、今日中に完成させる必要はない。じっくりと考え、来年に間に合えばよい。

マンションの管理会社から、先日理事会の議事録が送られてきた。内容を確認の上、署名・捺印。次回総会は来年1月25日15時から地区センター。これさえ終われば、無事理事長のお役目を終えることができる。

日差しが弱まってきた11時半過ぎ外出。上○岡を目指す。そこに行ったところで、何もやることはないのだが、とりあえず歩きやすいということで、そこに向かうだけ。このところさぼり気味だったので、ひたすら歩くだけ。途中で先ほどの議事録を管理会社に返送。


・午後。12時半前、駅前到着。銀行で幾許かのお金を下ろし、本屋や衣料店を物色。特に買いたいものもない。ドトールで珈琲を飲みながら、小一時間、松本清張の続きを読む。

優雅も珈琲なんて呑んでしまったので、帰りも歩いて帰ることにした。来た道を少しだけ変えてみた。このほんのちょっとの変化だけで、道は、「家への帰り道」から、「家へ行く道」へと変わってくれる。

14時半過ぎ帰宅。

17時過ぎ。自分の誕生日を祝うために、いつもの居酒屋へ。本当ならば、野毛あたりに行きたかったのだが、この後、珍しく見たいTV番組があるのでそうも行かない。

この前も食べたのだが、つまみはちょっと贅沢に「どろろ磯辺揚げ」にする。これにすると予算を80円オーバーしてしまうのだが、誕生日に甘えることにした。パチ屋で見かける女性以外お客さんもいなかったので、少し喋る。お子さんを二人抱えたシングルマザーらしい。生活は結構苦しそう。子供のため、毎日働いているお母さんは大変だ。だから、パチを打ったり、毎日のように呑んでいることを非難できない。そんなことで毎日のストレスを晴らしているのだろう。。中学校のお子さんは、来年早々には高校受験。無事第一志望に受かることをお祈りしたい。早く一人前になって、お母さんにご恩返しするんだぞ。

18時過ぎ帰宅。少し早いペースで呑んだこともあり、ほろ酔い気分。このまま寝てしまいたいのだが、そうはいかない。姫の出演番組を見なくては。

20時から「うたコン」。今年の紅白に出場する人の出演。何だか知らないアイドルとか出ている。こういうのもあって、最近の紅白には興味が持てなかったのだが、こんな若い子が出ることで紅白が活性化するのならば、それはそれでいいことかもなんて気になる。年を取って寛容になったのかな?

彼女らは、長年活躍を続ける芸能人にはなれないだろう。悪い言い方をすれば、彼女らは、人気を得るために短い青春をファンに差出し、それをあっという間にファンは消費する。これは彼女らも望んでいることだろう。決して非難されることではない。だけど、私の中には、少しだけ寂しさが残ってしまう。そのくらいに長年活躍するというのは難しいことだ。デビューから50年歌い続けてきた姫の姿を見ていると、つくづくそう思う。

それでもこの番組を見て、姫だけが楽しみだった紅白に、こんなお嬢ちゃん達も出場することを知り、また一つ楽しみが増えた。彼女らは、彼女らなりに青春の思い出を作ってくれればいい。

22時から「ファミリーヒストリー」を視聴。姫そしてご家族の歴史を紐解く番組。

姫の母上の家系を辿ると。ご先祖は奄美大島の唄者だったとのこと。唄者とは奄美の伝統的な島唄を歌い継ぐ歌い手のことらしい。今でいうと、城南海や元ちとせのようなものだ。姫は歌手になるべくしてなったんだなあ。一方の父上のルーツは佐渡島。おじいさまが東京に出てきて木材加工業を営まれ、当時GHQに禁止されていた剣道の普及にも尽力されたそう。その子供が姫の父上。その後の話は、コンサートなどで話している通り。なるほどなあ、こうして姫は出来上がってきたのか。家族の紡ぐ歴史っていうのは味がある。いやあ、いい番組だった。

今日はいい気分で眠れそうである。

 

何てことのない誕生日を、自分自身で無理に盛り上げることもなく、プレゼントは「とろろ磯辺揚げ」だけにできた自分を褒めながら1日を終える。姫三昧のいい誕生日にしてくれたNHKにも感謝である。

 

・今日の一献。外呑み。緑茶ハイ×2。お通しととろろ磯辺揚げ。2,080円也。

 
【体重】   ‐㎏

【血圧・脈拍】
        (朝)    95/55/59

        (夜)    105/60/81


【歩数】    15,629歩 560.83kcal

 

【使ったお金】    4,693円