オレがそこで働いてた当時、仕事後によくみんなで行っていた池袋のラーメン屋さん。
ラーメンも美味いけどそこは特につけ麺が美味かったんですよ。
その人が言ってたんですよ。
「変わっちまった。」
って。
「微妙だった…」
とも。
それも、
「かなり」
だそうで。
ちなみに、オレ。
かつての職場の同僚のおかげで、つけ麺に関してはかなり舌が肥えたと思うんだよ。
例えば、行った事の無い10店で食べ比べてそれらを自分なりに理由付けもしつつ、正確にランク分けできる程度ではあると思ってるですよ。
そんなオレがさ。
オレなりのランクとはいえですよ。
そこは、オレの中での総合ランキング2位のお店だったんですよ。
2位ですよ、2位。
その店に関しては、どの友人に食べさせても満足してたですよ。
「でも」すら言ってなかったですよ。
そんなお店が、「変わった」…だと?
これは検証する必要があるってことで、昨日無限地獄(友人のあだ名ですが?)と行ってきたですよ。
その道中、無限地獄(以下MJ)がさ。
ちょうど最近、テレビでそのお店がメニュー一新するってんで特集組んでたのを観たんだと。
どうやら、変わったこと自体はほんとらしいね。
あとは、それがどちらに働いてるのか。
ほんとに微妙なのか。
この目で、この舌で確かめないと。
程なくして到着し、食券を選ぶ段に。
ちなみに前の感じはというと、魚介ベースのブレンドスープでとてもパンチの効いた味にはなってるものの、くせはありすぎないという見事なバランスを保ち、トッピングも幅広いから素でも極上な味をさらに自分好みに昇華できるという、素晴らしいお店だったですよ。
オレが当時頼んでいたのは、「味玉つけ麺大盛豚天乗せ」。
この豚天っていうのが、豚肉の天ぷらっていう聞いただけではすげー重そうなんだけど、このジャンクさがまた見事にマッチするっていう隠れた人気メニューだったですよ。
そして、"新しい"食券を選ぶ段。
オーソドックスなつけ麺を除き、全てのメニューに書いてあった文字。
「豚骨」
ベース変わってるじゃねーか!!
これじゃおそらく普通のつけ麺も豚骨なんだろうよ。
トッピングもほとんど種類はなく、オレの大好きだった豚天もない。
意を決して普通のつけ麺を頼んだですよ。
後でわかった事なんだけど、オレの頼んだつけ麺はトッピングが"全部乗せ"の一番高いやつだったみたい。
オレがまず最初に気になったのは、カウンターに並べられた薬味。
大きくは2種類あって、それをやたらプッシュしてるんだよね。
そこで察したのは、これは油そばにおける酢とラー油ぐらい必要なものなのかもしれない、と。
それを念頭に置きつつ、つけ麺の出来上がりを待ったですよ。
そしてついに、
「つけ麺大盛、お待たせしましたー。」
「お待ち遠様でーす!!」
来た。
つけ麺。
まず、トッピングに目を疑う。
味玉
チャーシュー
キャベツ
ベーコン
それも、皿からはみ出るほど大きな。
朝飯かと。
そして、スープ。
口にする前に匂いを嗅ぐと、やはり豚骨な様子。
それよりも気になるのは、それに浮いている油。
どう見ても、"輪っか"がデカイ。
いつもどおり元気に「ごっそさんしたー!」を言ってお店を出て、戸を閉めた刹那。
MJには
「ごめんね…。」
あのねぇ…
微妙どこじゃねえ!!
墜落して海の底だったぜ!
このオレの箸が止まったんだぞ。
誰より先に完食してから箸を置くこのオレが、だぞ。
MJより食べるの遅かったんだぞ。
例の薬味の効果はやっぱり絶大で、味は十分カバーできたと思うんだけどさ。
あの油は遊びすぎだろ。
あの軍勢を前に、人の胃腸はただ陥落するのを待つだけですよ。
オレは、この日ほど激しく黒烏龍茶を求めた日は無かったぜ。
その破壊力たるや、夜中喉が渇いて目が覚めるほどだったんだぜ。
MJにはひたすら謝り倒し、帰りの車中もひたすら大バッシング大会ですよ。
彼も彼で、直前に観たテレビで無駄にハードル上げちゃってるからね。
なんていうか、
残念
その一言に尽きるな。
これで、オレの中でのつけ麺勢力図がまた変わってしまったな。
さすがに2位が一気に転落したとなると、ちょっと寂しいよ。
大好きだったお店へのせめてもの情け。
あと、いつかまた再び戻ってきてくれるとの淡い期待を込め。
お店の名前は伏せるぜ。
ま、オレの友達にはダダ漏れだと思うけど。
