さっき、ようやく術式完了しました。

これ、ほんとならもっと段階を追って画像を載せたりできたらよかったんだけどな。
そうすれば、世の中にもっといるであろうオタマトーン不調の誰かを救うこともできたかもしれない。
でもね。
オレもそれどころじゃなかったんです。
とにかく必死だったもんで。
そりゃそうだよね。
仕組みがわかってたら、自分で壊したりなんかしないよ。
でも、その甲斐あってもうわかったよ。
分解する順序。
上から順にバラしていけばいいんですよ。
そうすれば今回みたく配線を切る事なくスムーズに分解できるはず。
あ、しっぽの棒を抜くときだけ優しくね。
で、そうそう。
その棒の中にセンサーがあるんだけど、やっぱり原因はそこにあったですよ。
センサー部の表面には、プラスチックの薄いフィルムみたいのが被さってるんだけどさ。
おそらくそれと同じ材質の小さな切れ端がさ、
センサーに挟まってたんだよ!
ちょうど「ラ」のとこにさ!
まさかオレもこんなに明確な原因が発見できるとは思ってなかったから、ちょっとテンション上がったよね。
で、原因は究明できたと。
あとは、あれですよ。
医療ミスの後始末ですよ。
どっちかっていうと、こっちのが大変そう。
買ってきたはんだごてで配線を繋ぎ直す作業なんだけどさ。
オレ…
はんだごてなんて、中学の技術の授業以来使ってないんだぜ。
いやー。
これは大変だったわ。
ただでさえ不器用なのに、緊張とこてへの恐怖で手が震えちゃってさ。
何度も配線切っちゃって、線はどんどん短くなっていくし。
で、線を繋いでは音が鳴るかのテストですよ。
最初はちょっと音が出たから繋ぎ直したら次は全く鳴らないとか…。
そんな事の繰り返しですよ。
そしてようやく音が安定したところで、もうこれ以上のバランスはないと覚悟を決めて。
外装を接合。
そして、縫合完了。
鳴りました。
途切れることなく、はっきりと。
手術は、成功です!!
やりましたよ。
オレこと仁先生。

いやー、いい仕事したわ。
フッ。
約束したろう。
オレが助けるって。
…とか言って、途中諦めてたよね?
まぁまぁまぁ、直ったからよかったじゃないか。
うんうん。
