最高気温17度、合わせも着られるくらいの雨の日、歌舞伎座仲間さん達と歌舞伎座夜の部へ
雨は止む事なく降るのですが、
歌舞伎座は駅直結のため、行き先を絞れば
雨コートは不要?なこともあります
お久しぶりにWacoさんと
単衣の付け下げに、合わせの羽織でまいりました。
どちらもガード加工してあるので、短時間の小雨くらい
なら平気です。(私の経験では)
一階の前席でしたので明るい色の着物を選びました
雨の日着物ではこれ一択でした。
wakoさんはかわいい鷺のお着物
帯は漆の袋帯
雨天対応の草履は先日剥がれを家で修理したもの
足袋は行田の撥水足袋
この羽織りが藤色なので少し藤色の草履は合わせやすいです。足袋に少し鼻緒からシミが付いたので底の防水は今ひとつでした。
半衿は紅葉の刺繍
帯は銀杏、帯留めはアメジスト
さて夜の部は、仁左衛門、玉三郎の女系図
有名なのは下記のセリフ
別れろ切れろは芸者の時にゆう言葉
映画や、新派の舞台でお馴染み演目
舞台が湯島天神 白梅やアーチの渡り廊下は
昔から変わりません 画像は松竹からお借りしました。
久しぶりに二人の悲恋物がみられて嬉しい
ドキドキ、うっとり
真面目でお若いにざ様と可愛らしいはしゃいだたま様
先生役の彌十郎も自然でした。
休憩を挟んで源氏物語
玉三郎 御息所と、染五郎 の光源氏です
まあそのポスターの美しこと
やっと訪れた光に御息所が寄り添うところまでは
絵巻のようだったのです。この時二人が花道に出て来たので、間近に見上げておりました
しばらくすると女の業が顔を出し、ネチネチ光を攻め始め、その言葉によって自らヒートアップする。付き合いきれなくなって光がもう来ない!と言って出て行く
またやってしまった、どうして私は・・
床に仰向けに倒れた御息所の顔が、何かが抜けたように
儚げで可憐に見えて
そのまま回り舞台で奥に行く素敵な転換でした。
玉三郎の嫉妬に乱れる姿は上村松園の絵を思い出しました。
生き霊の場面時
もう何度もみていますが、悲しく、恐ろしく、美しい
この後、葵の上が取り殺される怖い展開かと思ったのですが
歌舞伎では、葵の上は光源氏と我が子と心を伝え合ってハッピーエンドとなり、
ほっとして幕 染五郎の声はまだとちょっと残念なのですが、白鸚さんの孫だからこれからに期待しています。
ご一緒したお仲間
夕飯は近くの いしだや へ
月替わりのコースです。
暖かい蓮根餅から 器もかわいい
先付けいろいろ レモンのカップの中はズワイガニの和物
お椀は ほうぼうときのこ
お作りは鯛が菊の器に、良い魚です。
片口のお酒は黒龍
湯呑みには大きな兜
ウツワも楽しい
炊き合わせ
北明かりの釜焚きご飯 おこげも美味しくいただきました。
天ぷら オクラ 舞茸 白身魚
デザートは選べる和菓子
目の前で着物のご主人が練り切りから作って
百合根の入った美味しい和菓子ご馳走様でした。
抹茶といただきました。
終演後だったのであわただくさせてしまいましたが
またゆっくり来たいと思いました。
お土産に 炊き込みご飯の折り詰めをいただいて
幸せな夕食でした
帰り、雨は強くなりましたが、歌舞伎座から近いので
着物ダメージなく帰宅できました。