今朝夫が、

さくらんぼの実より小さな野生の実をなんと言ったかなあ?

と聞くので、

2人でウーンと思い出そうとしました。

そうだ!グリがついたけどそのあとが思い出せないなあ!

ビルミュスの村の入り口に木があった!

田舎道の途中にもよくあったなあ〜

それでジャム作ってたねえ。

思い出したら言ってよ!

と言いながら夫は午後の将棋を見に2階に上がりました。

それで古いブログに書いてるかも?

と思い見てたら、懐かしいヴァシェールが出て来ました。

読んでたらヴィルミュスに住んでる日本女性のことが出て来て、

そんなこともあったんだ〜

と思ったら突如グリオット!

という名詞が浮かびました。

そうだ、グリオットのジャム!

と言いながらしばらくするとまた忘れ、

さっき思い出したけどグリグリ何だったっけ?

グリオットだよ!

二番草(Regain)の翻訳のためにヴァシェールやル コンタドゥールやルドルチエやバノンによく通ったものでした。

二番草の中の風について、

夫の信州便りの第27号(私家本)に載っているので、

写してみました。


ジオノにとって風は大事で、

どの小説の中でも風の描写があの手この手で出てきます。

よろしければ拡大してお読みいただけると幸いです。

自然描写が多くて、

ジオノの世界をくまなく回らないと

植物や気象や動物や雨やかぜや人々の営みや習慣を理解することが出来ません。


小説だからそのまま描写では無いけれど、

地名や村や土地の状況や人々などなど、

南仏の田舎を知ること理解することが

翻訳には欠かせませんでした。


東京やパリという大都会の暮らしからは、

田舎の大地に根ざした暮らしは、

とてもかけ離れているのでした。


全財産はたいても、何度も何度も南仏を探検調査し回れた日々は貴重でした。

ほぼ必要でなくなったころに、

今度はコロナで家ごもりになって、

おかげでジオノの小説を日本に紹介出来て、

ありがたいことでした。

そもそもが教養部の解体で何処も引き受けてもらえず、

農学部に拾っていただけて、

パスカルもヴァレリーもシャルル・デュボスからも離れて、

フランスで農学や自然や田舎をテーマに出来るのは?

と探したのが夫とジャン・ジオノとのご縁でした。

そして農学部の方々の調査方法や現地の実地検分を知ること学ぶことが出来たのもありがたいことでした。