25歳の若者グレ君は、別れる時
「僕はこれから夕食を食べに、美味しくてとってもひいきにしていて、時間があればよく行くレストランに行く。良かったら一緒に行きませんか?」と誘ってくれた。
「アントレは食べ放題だし、お肉も沢山で美味しい。特にデザートが大きくて食べ放題でトッピングが自由で自分でケーキを作れる。僕はお菓子が大好きだけど、その店に行くと十分に満たされて当分デザートに満足感が続く。だから、今日は休みで時間があるから、沢山食べに行く。一緒に行きましょうよ。ほんとに良い店を紹介するから、どうですか?」と言ってくれた。
今の私達はもう昔の様に、若かりし日の様に、沢山食べるという事が出来なくて…聞いただけで、世界が違うと…しかも
「同じ店が旧港近くにもあるけど、その店はラ ポワント ルージュにあって、そこが一番だから」と言う。昼間バスとメトロに乗り回っていたので、少し地理が分かっていた。夕方からポワント ルージュまで行ってたらふく食べて戻ってくる元気は、とても出なかった。せっかくの彼のお誘いではあったけれど、
「沢山美味しい食事をして来てね!」と言って別れました。
ほんとに人懐っこく優しい若者でした。
私達の夕食は、少しのソーシッソンとチーズとパンとワインがあれば、十分に美味しいから、もう胃袋は事足りる年齢になってしまった。沢山のご馳走は苦痛に近い。お呼ばれで美味しいから頑張って食べても、満腹の後で出される甘く豪華な大量のデザートを見ると、もう食事というより苦役に感じてしまう。若い日には、それでもニコニコしながら「美味しいです~」と食べていたけれど、この歳に成ると、もう苦しくて…
でもフランス人は、老いも若きも平気で大量食べる事が可能みたいですね~