今年2012年、新しく知り合いになったIさんの奥さんはバレーム(Barreme)の出身だと分かった。山の中の軒数の少ない古い村をいろいろ提案してもらった。その中の候補のひとつにバレームはどうかと言われた。それで私達が苦労の揚句、昔プロヴァンス鉄道で来た話をした。すると、「プロヴァンス鉄道完成には日本人の技術者がやって来て、ものすごく貢献してくれた。沿線の村では皆が知っている。とても感謝している。プロヴァンス鉄道は日本人が作ってくれた様なものだ。記念の桜並木も在る」と言う。恥ずかしながら私達は全く知らなかった。

電車で移動すると、村はずれに駅があるので、素敵な村の全貌がわからない。

昔エクラン山塊を一周しようと、グルノーブル(GRENOBLE )を観光してから、レ-ドウーダルプ(Les Deux-Alpes)(夏スキーのメッカとは知らずに迷い込んで泊まった)、ラ -グラーブ(La Grave)のD1091に面した素晴らしい見晴らしのホテルに泊まりラ -メージュ3983m(La Meije)を正面に夕陽に朝陽に映える優姿を夜中も眺め、ル-ラトウー3809m(Le Rateau)の下3200mまでゴンドラで上り、パラパントで飛び立つ勇敢な男女に見惚れ、ラ メージュの氷河を見た。翌日ガリビエ峠2646m(Col du Galibier)で景色を眺め、黒山羊の毛皮を2枚買い、ブリアンソン(BRIANCON)を訪問後、バール デ エクラン(4102m見、アンブラン(Embrun)に来た。その後セール-ポンソン湖(Lac de Serre- Poncon)を一周して土産物屋でアメジストの原石に魅かれ買ってしまい、ユベイユ(Ubaye)川に沿ってD900を走り、バルスロネット(Barcelonnette)で一泊して、翌日D908の山道を上り、アロス(Allos)の峠2247mからヴェルドン川を下って来て、コルマル(Colmars)に南下した事がある。

その時D955でプロヴァンス鉄道に合流してディーニュまで並行して走った。
一度行って見たい村が幾つも遠望出来た。プロヴァンス鉄道に乗ることになるとは考えもしなかった。我が運転手にとっては時間と労力の無駄でしかないのだから。