こんばんは、HIROKAですっ♬(*^∀^*)
最近、急に寒くなってきましたね。
いきなり冬を感じるようになりました。
この時期、なんでかわからないけど・・・すこし寂しくなりませんか?
ひろかは昔からそうです。
ふと、
平凡に毎日を過ごしてた、学生時代を思い出しました。
最近お稽古のことばかり書いていたので、今回は!!
高校時代のひろかの一日をクローズアップ☆
ちょっとした小説チックなブログ、
『HIROKA's Small Story』を書いてみようと思います。
記事を三つに分けて更新します。
今日から三日間、女子高生の『ひろか』にお付き合いください。
はじまりはじまり~♬
毎日が平凡で、慣れた毎日。
そんな学生生活。
朝起きて、制服を着て、ご飯食べて。
学校カバンを手に家を出て、慣れた道を歩く。
他のことを考えていても、足は勝手に通学路を歩く。
てくてくてくてく。。。
ハマってるマンガのことを考えて、
さらに自分が主人公だったら・・・なんて妄想しながら歩く。
てくてくてくてく。。。
どんハマりの『w-inds.』の慶太くんと偶然出会って、両思いになる妄想をしながら歩く。
てくてくてくてく。。。
モーニング娘。のMD←(iPod的な音楽プレイヤー)を聴きながら、自分もモー娘。になって歌って踊る妄想をしながら歩く。
てくてくてくてく。。。
ピュウ~~~・・・
つめたい風が吹いた。
顔や髪をなで、制服のすき間から入ってくる風に身震いする。
『寒っ。』
通行人があまりいないのを良いことに、心の声が出る。
制服の衣替えで、夏服から冬服になったときはまだ暑かったけど、
最近ちょうど良くなってきたな。
(母校『神戸松蔭女子中学・高校』の夏服と冬服)
・・・・・。
なんとなく、
夏から秋、冬になるときって不思議と・・・すこしさみしい。
秋から冬になるのがあまりに早いから・・・?
単純に外気がつめたくなるから・・・?
はたまた、
年の終わりに近づいてるのを感じるから・・・。
焦るような、
過ぎた時間が懐かしいような、
なんとも言えない寂しさ。
そんなノスタルジーな気持ちになってたら、学校が見えてきた。
(母校『神戸松蔭女子高等学校』正門)
ひろかの通学路は学校の北側の道なので、正門ではなく校舎の山側の入り口から入る。
正門があるのは校舎一階、山側の入り口があるのは校舎の二階。
神戸の道は坂になっており、校舎はその坂に建っているからだ。
同じ制服を着た女子が行き交う校舎。
女子校なので、基本女の子の声で充満してる。
通い慣れた校舎。
ここも何も意識せず歩いていたら、足は勝手に教室に向かう。
自分の席に着いた。
・・・ふぅ・・・。
周りの会話が耳に入ってくる。
『なぁ~、いきなりめっちゃ寒ない!!?』
『ほんまそれな!』
『制服のスカートの中めっちゃ風くるやん?寒すぎるねんけど!!』
『髪の毛ぐちゃぐちゃになるし、涙出てメイク崩れるしな!』
『うちの制服まだロング丈やからマシなんかもしれんけど、なんしか寒い!!』
・・・・・女子校の中を花園だと思ってた皆さん、イメージを崩してすみません。
男性の目がない女子校は、実はこんな感じです。(全女子校ではないかもだけど)
HIROKAは、
『人生初☆同窓会』
の記事でも話したように、そんなに人間関係をうまくやってなかった。
とくに仲良くない話したことない子がほとんどだった。
中学・高校一貫校で、六年間も一緒なのに。
それでも、肌寒さとか感じることは同じなんだなぁって思ってた。
まぁ・・・当たり前なんだけど。
『もう冬って感じやなぁ。なんかさみしいねんけど~!!』
『わかる!なんかさみしいよなぁ!!』
へ~~~。
気持ちまで一緒なんや。
なんか・・・すげえ。(←別にすごくはない)
キーンコーンカーンコーン・・・・
キーンコーンカーンコーン・・・・
音的に、上からのキンコンカンと、下からのキンコンカン。
聴き慣れたベルが鳴り、ホームルームが始まって終わる。
今日は一時間目から美術。
移動めんどくせぇ~~~~。
『なぁもうほんま、なんで一時間目から移動なん?めんどい~~~』
『ほんまそれ。一時間目から体育とかも意味わからんよなぁ!』
うん、意味わからん。
って、やっぱ仲良くなくても考えること一緒やな。
でも今の美術の授業は、美大生が作品を作ってるビデオを観るだけ。
移動はめんどくさいけど、教室に行ってしまえば楽チンだ。
『まぁ移動したらこっちのもんやけどな!』
『暗くなるから先生ぜったい寝てるし!楽勝やな!』
ほんまそれ。
よし、移動してやるか。
使わない予定の教科書と、先生が寝たら読む予定のマンガを持って移動する。
美術室。
絵の具とか木材とか・・・なんかわからないけど独特な匂いがする。
一時間目、美術。
『では、前回のつづきをビデオで観ましょう』
っしゃ来た!
教室の電気が消えて暗くなり、テレビ画面のライトで薄っすら照らされる教室。
マンガを読めるのを楽しみにワクワクしながら機会を待つ。
マンガに集中する美術の授業。
キーンコーンカーンコーン・・・
チャイムにビクっ!!!
慌てて顔を上げると、
たぶん寝てた先生がカッスカスの声で締めの言葉を言う。
マンガに集中してたおかげで、授業は一瞬で終わった。
起立して、礼して、サヨナラ。
美術、終わり。
あ~~~、
丸一日美術だったらいいのに。
『今日ずっと美術でええな。』
『ほんまそれな!古文とかもうええってマジで~~~~』
う~わ、次は古文か。
・・・だる~~~・・・。
『え?』
いきなり、話してた生徒がこっちを見た。
・・・・・え・・・・・?
『ちょ・・・え?何・・・?』
え?・・・え?
『・・・森崎さんもそう思うよなぁ!』(←森崎さん=ひろか)
もう一人の子がひろかに向かってそう言った。
・・・・・うそやん・・・・・。
・・・・・心の声、外に出てた・・・・・?
『う・・・うん。ずっと美術がいいわ。マンガ読めるし。』
戸惑いながら答えたひろかは、たぶん早口だった。
『そうやんな~!』
気を使って話してくれた子に、戸惑いを隠せないもう一人の子が笑いながらヒソヒソ話してる。
あ~~~・・・・・やってしまった・・・・・・。
心の声は、外に出すもんじゃない。
黙ってるのが一番平和なのに・・・ひろかのバカ。
声に出さなければ、
とくに楽しい気持ちにはなれないけど、嫌なことも起きない。
トラブル!奇跡!恋愛!青春!
当たり前のように存在する友情!!
そんなマンガの世界と、現実とのギャップに虚しくなることはあっても、
とくに状況を変えようとはしなかった。
これが現実だし。
いいんだ。
ニュースを見れば誘拐されたり殺されたり、不幸な同い年の子もたくさんいる。
世界には飢えて死んじゃう子だっている。
ひろかは十分幸せなんだから。
そう言い聞かせて、毎日楽しくもない学校生活を送る。
大好きなマンガの世界と、動かせない現実の世界を行ったり来たりしながら。
キーンコーンカーンコーン・・・
さっきの動揺を引きずりながら、
中学・高校の休み時間、短いわ!って思っていた。
移動教室のときなんか、移動だけで終わりやんか。
マンガ読みたかったのに。。。
二時間目、古文。
『け、け、ける、ける、けれ、けよ』
・・・・・先生がカエルみたいなこと言ってる。
『未然形、連用形、終止形、連体形、已然形、命令形!
活用はテスト出るから覚えときやー。』
テストって言葉に反応して、みんなノートに書き写す。
え~~~・・・け、け、ける、ける、けれ、けよ・・・
・・・・・これさぁ、一生の中で別に使わなくない?
いる?これ・・・。
ていうか、もう終わってる時代の言葉とか勉強して何になるんだよ。
日本の授業って、時間を無駄にしてるよなぁ・・・。
『これもテストに出るでー。』
えっ!
待って待って、聞いてなかった・・・やべぇ・・・誰か~~~。
こんなとき、人間関係をおろそかにしてることを後悔する。
今だけでいいから、友達欲しい~~~。
なにかあっても、気軽に助けを求められない。
事故処理しなくちゃいけないのだ。
教科書、教科書・・・ああ、これか。
ノート間に合わないからこっちにマーカーで線引いておこう。
キーンコーンカーンコーン・・・
古文、終わり。
『う~わ!体育やん!トイレ行きたいのにー!!』
『あーもー移動多いって!一日一回までにしてくれやー!』
まったくだ。
・・・・・あ・・・・・。
さっきの子達がこっちを見た。
・・・・・心配しなくても話しかけないよ。
ていうか、さっきも話しかけた訳じゃないんだけど。
なにニヤニヤしてるの。
そんな面白いかなぁ?
・・・・・。
大人になっても、女の子ってこうなのかな?
くだらないことで笑ったり盛り上がったり・・・。
こういうの、学生がヒマだからであってほしい。
っていうか、
女子校だからこう思うのかな?
共学ってどうなんだろ・・・男も女も関係なく、人間ってこうなのかな?
あぁ。
学校生活・・・早く終わりたい。
そんなことを考えながら、体操着に着替えた。
また移動かぁ・・・しかも体育。
体育の何がイヤって、
必ずチーム組んだり二人ひと組になったり・・・共同作業が多いところだ。
個人プレイにしてくれよ。
始まる前からウンザリした気持ちで移動する。
・・・・・これがマンガで、
ひろかがハルヒちゃん(桜蘭高校ホスト部)なら、イケメン双子が当たり前のようにそばにいてくれるだろうに。
ピュウ~~~・・・
・・・・いや、だから寒いって。
何で外なんだ・・・ばか・・・うぅ・・。
三時間目、体育。
『はい、準備体操!いち、に、さん、し!』
腕ブンまわしたくない・・・風の抵抗が寒い・・・。
『その場でダッシュ!』
なんだよその場でダッシュって・・・グランドこんだけ広いのに・・・。
『はい吸って~!吐いて~!』
こんな冷たい空気吸ったらお腹こわすわ!・・・・もおぉお~~~う!!
・・・・あかん・・・・文句が止まらへん。
ひろか、性格悪っ。
『はい!今日はサッカーしまーす!!まずは二人ひと組になってパス練習~!!』
はい、来たよ来たよ~。
二人ひと組。
今日のひろかの協力者は誰かしら。
『いつも同じメンバーになるから、出席番号順に組もう!』
おお、そいつはありがたい。
さっき文句ばっか言ってごめんね、先生。(←言ってはないけど)
・・・・・あ・・・・・。
・・・心の声聞かれた子だ。
しかも、気遣いゼロの方・・・。
今日、あの子に縁あるわ~。。。
もう一人の子にニヤニヤしながら何か話して、こっちへ来た。
『う~~~寒っ!』
ひろかも近寄る。
とくにお互い話しかけるでもなく、隣に並んだ。
『はい、じゃあボール取りに来てー!』
よし、ここはひろかが・・・・
『私行ってくるわ!』
・・・・・出遅れた・・・・・。
またさっきの子に話しかけて、眉をしかめて笑ったりしてる。
被害妄想でもなんでもなく、きっとひろかの話してるんだろうなぁ。
・・・ちょっと会話にふれたのが、そんなに面白かったかなぁ。
一日中いじれるネタをあげたんだとしたら、お金取りたいくらいだ。
マンガに換算したら、一日で3、4冊分だとして・・・1600円くらい。
そんなケチくさい事を考えてたら、戻ってきた。
『ありがとう。』
『うん』
先生が生徒ひとりを前に呼んで、見本を見せる。
『よし!こんな感じでやってみよー!はい、はじめーーー!!』
ピッ!!
笛を鳴らしてスタート。
まずは彼女から・・・
『いくでー!』
『うん』
ダシっ!!!!!
・・・・・ボールがあさっての方向に・・・・・。
『あーもー最悪!!』
走って取りに行く彼女。
『いきまーす!』
『うん』
ダシャっ!!!!!
・・・・・さっきの見本、見てなかったのかな・・・・・。
『もー無理!森崎さん先蹴って!』
おお、早くも交代。
『いきまーす』
ダシっ!!!!
・・・・・うん、人のこと言えない・・・・・。
『ごめん、もっかい!』
ダスっ!!!!
・・・・・ボールよ、暴れたくて仕方がないのかい・・・・・?
ただでさえ気まずいというのに・・・こんなやりがいのないラリーをしてたらまた、ネタにされてしまう。
うぅ・・・・神様ぁ・・・。
ふと彼女を見ると、さっきの子と目を合わせて笑っている。
もうネタになりつつあるのか・・・早えな。
『・・・いきまーす』
彼女がこっちを向いたタイミングで、蹴った。
トスっ!!
おっいい感じ!
タシっ!!
無事彼女もボールを受け止めた。
『返すでーーー!!』
『うーん!!』
トスっ!!
来たっ!ボール来た!
タシっ!!
よし、無事捕獲!!
トスっ!!
トスっ!!
トスっ!!
トスっ!!
・・・・・・神、降臨・・・・・!!!?
いや待て、気を抜くな。
ここでひろかがしくじったら、また目を合わせてニヤリされる。
ぜったい失敗しない!ぜったい!!!
珍しく燃えはじめた。
せーのっ・・・!!
トスっ!!
ピピーーーー!!
・・・・・・・先生・・・・・これからだったのに。
『はい、じゃあいったんボール全部戻してー!』
今度こそひろかがボールを・・・あ、彼女の方だ・・・・。
・・・・・ありがとう・・・・・いってらっしゃーい・・・・・。
いつものことだけど、なんでひろかってこう・・・うまくいかないんだろう。
『はーいそれじゃあ、パカッと四つのチームに別れてくださーい!!』
マンガみたいに可愛かったり綺麗だったりしなくていいからさ、
普通でいいから・・・・。
『よーし!今からさっそくゲームしまーす!』
普通でいいから・・・・。
『ルールは簡単に言うとーーー!!』
・・・・・普通って何だ・・・・?
『よーし!じゃあ行ってみよーかぁー!!!』
普通・・・普通・・・。
・・・・・先生、声おっきいな・・・。
ピッ!!
適当に走る。
適当に追いかける。
適当に・・・・あ、先生こっち見た。やべ・・・。
ピピー!!
ボールが枠から出た。
誰かが外から投げなきゃいけない。
先生が誰に任命しようかと、枠の中の生徒を見てる。
『よし!じゃあ・・・』
呼ぶな!!!!
『森崎ー!!』
・・・・・っえ~~~~~・・・・・。
・・・・・呼ぶなっつったろうがテメエ・・・・・。(←言ってはないけど)
『思い切って投げろよ!・・やる気と勇気!いけ!!』
・・・・・爽やかに見抜かれてる気がしてギクっとした。
はぁ、しかたない。
ボールを投げるだけだ。
大丈夫、大丈夫。。。
だいじょ・・・・・え・・・・