30.宣告④~奇跡の瞬間 | 心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

3人の母です。

次男と三男は心筋緻密化障害(心筋症)をもって生まれてきました。

次男と三男の闘病記録と、亡くなった後の私の日々の気持ちを書いています。



2017/11/14
生後29日目(修正35週6日)





いわゆるターミナルケアという形でファミリールームで面会をすることに…


心境は複雑でしたが、抱っこをさせてもらう前にまずはたくさん三男に触れ、たくさん声をかけました。





頑張れ!



血圧上がれー!



元気になって絶対お家に帰るんやで!



三男は強い!大丈夫!




三男が頑張っていることは私が一番よく知っています。だから頑張っている三男に「頑張って!」だなんて言いたくなかったけど、敦希の時の後悔がずっと残っていた私は、迷うことなくたくさんの「頑張って!」を伝えました。


家族はなぜかみんな笑顔。
この時には私も主人も長男も涙はなかったと思います。


長男は最初でこそ戸惑っていたけど、三男の小さな小さな手を握り、「三男くん、頑張って!」と一生懸命声をかけていました。












すると、、、













鎮静の薬で眠っていた三男がうっすら目を開け、長男に向かって一生懸命に手を伸ばし始めました。





そして、みるみるうちに血圧が上昇!





何をしても上がらなかった血圧が、この瞬間に上がっていきました。





手を動かしたことで一時的な血圧上昇かもしれないと思い、ずっとモニターを確認していましたが、血圧は下がることはありませんでした。




本当に奇跡の瞬間。





私は一生忘れません。