2018/12/09 | 心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

3人の母です。

次男と三男は心筋緻密化障害(心筋症)をもって生まれてきました。

次男と三男の闘病記録と、亡くなった後の私の日々の気持ちを書いています。



去年の今頃は、まさか6日後に三男が亡くなるだなんて思ってもみたなかった。


毎日、ただひたすらに前だけを見て、いつか三男が退院して家で生活できることだけを目標にしていた。


「いつ急変してもおかしくない状況」
「最重症」「国内でも例がない」


そんなことを医師からずっと言われ続けていた。


週1の面談で話す内容は、常に心臓移植・補助人工心臓に繋ぐまでの話。極低出生体重児のため治療法には限りかあり、その上心臓が悪すぎて体重が増えるかどうかも分からない。明るい話なんて全くなかった。


今思うと、よく精神を保っていられたな、と自分でも思う。


それでも三男は生きている、成長している、頑張っている。三男に会うたびに、それらは確実に私に伝わっていた。


我が子が病気でも、入院していても、生きていてくれることが親にとってどれだけ幸せなことか。それは敦希の経験から知ったこと。


だから私はどんなに厳しいことを言われても、希望だけは捨てなかった。


「例がない」と言われても「新たな例を三男が作るかもしれない。その希望がない訳じゃない」
私はそう言っていたし、医師にも伝えていた。







…現実は本当に厳しい。


何でこんな稀な病気に我が子が二人も。
しかも何で二人とも亡くさなきゃいけないのか。


まだ三男が亡くなった原因の詳細も、遺伝子検査の結果も聞いていない。
亡くなった原因はもう判明しているみたいだけど、遺伝子検査の結果と一緒に聞くことになっている。


もう一年が経とうとしているけど、遺伝子検査はまだ時間がかかっている。全ゲノムを調べるのだから仕方がない…結果はいずれ分かること。





命日が近くなってきて、日々いろんなことを考える。


よく思うのは…


自分が思い描いていた未来と現実があまりにも違いすぎて、この現実は何なんやろう…と。


前向きで明るかった自分と今の自分はまるで正反対。今はただ無理矢理明るく振る舞っているだけ。心の中にはいつも疑問があったり、卑屈の心がある。


自分が描いていた未来を歩めていたら、私はどんなに幸せやったんやろなぁ。


そんなこと考えたって仕方がないけど、やっぱり悔しいな。