2.転院 | 心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

3人の母です。

次男と三男は心筋緻密化障害(心筋症)をもって生まれてきました。

次男と三男の闘病記録と、亡くなった後の私の日々の気持ちを書いています。


10月14日(土)
転院先の病院に到着したのは夜18:30くらい。
すぐに検査と処置に入りました。

私の担当をしてくれたのは一見クールそうな女の先生でしたが、話をしてみるとすごく優しい先生でした。

検査と処置が終わり、旦那と一緒に医師からの説明を聞きました。

この辺りの記憶がすごく曖昧なので、大まかなことだけを書いていくと

・内診したところ、出血はまだほんの少しあるが、ほぼ止まってきている

・内診の結果、水っぽいので破水が考えられるのと、採血の結果、炎症の数値が上がっている。それらを踏まえると何らかの感染症が引き金となって前期破水の際に胎盤を傷つけたのが出血の原因と考えられる

・お腹の張りがマシになり、出血も治まってきているので今すぐの緊急帝王切開は大丈夫だけれど、近いうちには帝王切開をした方がいい

・採血の結果、ヘモグロビンの値は出血の割りには11くらいあった。(女性は12くらいが基準値だとこの病院では言われた)
管理入院中に毎日鉄剤の注射を打っていたからと思われる

・お腹の赤ちゃんは約1600g。そして、まだ31週。肺の機能が未熟で、生まれてきても上手く肺を膨らますことができず酸素を取り込めないので、お腹の赤ちゃんの肺を機能させるための注射を2回打つ。今(19:50)から1回目を打ったら24時間後に2回目。1回だけでも効果はあるが2回目の注射から24時間以降が一番効果が出てくるので、それからの帝王切開が理想。ちなみに注射はお尻に。

転院したのが土曜日。土曜日、日曜日の緊急帝王切開となると人員はいるけれど、平日の昼間に比べると万全ではないため、2回目の注射の24時間後=月曜日の夜以降が望ましい。夜は出勤者も減るので火曜日の昼間に帝王切開できるように何とかこのまま維持していきましょう

こんな感じの説明だったと思います。

その後、帝王切開の手術の説明を受けました。

・全身麻酔、挿管
・手術の際に出血が見込まれるので輸血になること
・輸血のリスク
・生まれた赤ちゃんは人工呼吸器をつける
・敦希のことがあるので、出産後は小児科医が赤ちゃんの心臓を検査すること

そして私はMFICU(母体集中治療室)に入院となり、安静度はマックスの5。個室でした。

安静度5は
・ベッドに寝たきり
・ベッドを傾けるのもほんの少しだけ
・食事は寝て食べる
・排泄もベッドの上(カテーテルが入っていました)
このような生活でした。

私の状態は
・38℃台の発熱
・ルテオニンの点滴20→22
・動悸↑
・脈拍120

出血してから慌ただしく転院となり、帝王切開が決まりましたが、私は「まずは母子ともに無事に出産すること」だけを考えていました。

後に旦那から聞いて知ったのですが、この時の検査でお腹の中にいる三男の心臓は既に少し大きかったようです。

私や旦那に知らされることはなかったのですが、私の検査・処置中に廊下で待っていた旦那が先生が「赤ちゃんの心臓が少し大きい」と電話する声が聞こえてしまったそう。

無事に出産することだけを考えていた私は、まさか三男も敦希と同じ病気だとはこの時は思いもしませんでした。