兄弟 | 心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

心筋緻密化障害の兄弟の奇跡☆

3人の母です。

次男と三男は心筋緻密化障害(心筋症)をもって生まれてきました。

次男と三男の闘病記録と、亡くなった後の私の日々の気持ちを書いています。


長男(当時2歳10ヵ月)


敦希が亡くなったことを、どう説明したらいいのか…


大好きな弟が亡くなったことを理解できるのか…


私は悩んだ。





敦希が帰宅した後、おばあちゃんの家にいた長男が自宅に帰ってきた。


長男はベビーベッドに寝ている敦希を見て


「あっくん起きて~よ!」


「目目開けて~!」と言い続けていた。


ベビーベッドにのぼり、嬉しそうに敦希の横に座っていた。





葬儀の時


何度も「あっくん起きてよ~!」と言って、長男も棺の中に一緒に入ろうとしていた。


そして、とうとう本当のお別れの時になって初めて長男が泣いて叫んだ。


「○○(長男)もあっくんのところに行く~!!!」


「あっく~ん!!!」


「嫌や~!!!」





もう敦希に会えないと理解したのか、長男は泣きじゃくっていた。





骨になって帰ってきた敦希。


自宅で待っていた長男に「敦希が帰って来たよ」と話すと、玄関を飛び出して外を探しに行った。


「骨壺が敦希だよ」と教えると「開ける~!」と言っていた…





その日の夜、長男は夜泣きをした。


「あっくん!あっく~ん!!!」と泣いて起きて、ベビーベッドを見た。





長男は朝と夜、出掛ける前は必ず仏壇に手を合わせるようになった。





敦希は天国にいる


でも敦希は帰って来ない


会うことはできない


長男はちゃんと理解していた。





何でこの2人が引き裂かれなきゃいけないのか…


私は悔しくて悔しくてたまらない





2人揃っての成長が見たかった


敦希はやんちゃなお兄ちゃんがちょっぴり苦手そうだったけど、長男は本当に敦希が可愛くて可愛くて大好きだった。





今でも大好きだよね!


ずっとずっと一緒だよ!