KBC「アサデス」に連続出演 | 向原総合法律事務所/福岡の家電弁護士のブログ

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KBCの朝の情報番組「アサデス」に、収録にて出演させていただきました。
出演日は3月3日・4日でした。

当事務所にお越しいただき、事務所の会議室で打ち合わせ・収録ということになりました。
事務所にテレビカメラが入るのは初めてですが、意外と物々しくなく収録と相成りました。

テーマは
3日→セクハラ
4日→ITトラブル(主にプライバシー問題)
でした。

いずれも、基準の取り方が難しいテーマでしたが、実際に番組を拝見すると、うまくまとめられているなーと思いました。

セクハラとひとくちにいっても、その概念は広く、ともすれば「セクシャル」ではない「ハラスメント」に話が広がりがちですが、そうなると判断基準がますます曖昧模糊としてくるので、あくまでも「セクシャル」なものに限定する、ということでコメントをさせていただきました。

セクハラには、環境型・対価型といった類型があるにはあるのですが、実際問題としては、一つの言葉のやりとりが「セクハラ」として認定されるということよりも、
①シチュエーション・
②回数・
③内容が総合的に勘案されるものです。
ただ、入り口として、「相手方が嫌がっている」というのは、「事件になるかならないか」の端緒の問題として、そもそも嫌がっていなければ事件として発展しない(法律的に考えれば「合意」なり「許容」がある)というものでもあるので、これが混乱を招くのかもしれません。

また、ITトラブルにおけるプライバシー問題については、スマホののぞき見というのがテーマでした。のぞき見それ自体が何らかの法律問題に発展することはほぼない(プライバシー侵害にはなるだろうが、損害を観念しづらいという点で、法的紛争に昇華しづらい)と思われるところ、
①侵害されたプライバシーの中身(程度)・
②侵害の方法・態様
③対立利益(何らかの必要があって見たとか)
が総合的に勘案されているように思います。その中で②が重要なのかなと個人的には考えています(学術的な分け方ではなく、自分の中での感覚的なものです)。

テレビの限られた尺の中ですから、法律家が好きなメルクマール(判断基準)の話を細かくするよりは、ズバっとポイントを提示する、というスタイルが、見ている側からはわかりやすい、ということを意識しながら、こうした判断基準の話も意識してもらうように心がけたつもりです。

もともと、弁護士になった動機が、
「人にわかりやすく考えやアイデアを伝え、それを役立ててもらうこと」への渇望
なので、テレビ番組への出演は、そのためのいいチャンスですし、また、「わかりやすさ」を追求しようとするスタッフの方との議論は、いろいろと普段の業務にも役立つものだと思います。

なので、またこういう機会をいただければ、積極的にチャレンジしたいと思います。