今日のは本当にやっつけ仕事です。
だから、読んでもタメになりません。ご了承下さい。
いちおうこういうネタが入りましたので調理してみました、という感じです。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/houkoku/1323697.htm
「法科大学院教育改善プラン」
てのを策定したようですね。文科省。
文科省いわく
「法科大学院を中核とする法曹養成が好循環へ転換することを目指すため」
おお、法科大学院を中核とする法曹養成が悪循環になっていることを認めておりますな。
で、〔目指すべき成果目標〕として
1.法曹資格を有する法科大学院修了生を中心に、法曹のみならず、民間企業や国・地方の公務部門など社会の様々な分野で活躍できるよう、その支援体制を整えるとともに、その状況を広く社会に発信すること。
2.司法試験について、平成23年試験の合格率である23.5%から大幅な増加を目指す。
というのを挙げておられます。ほうほう。
ということで、「3.具体的な改善方策」に注目ー。
タイトルを抜粋しましたら
1 法科大学院教育の成果の積極的な発信
2 課題を抱える法科大学院を中心とした入学定員の適正化、教育体制の見直し等の取組の加速
(1) 課題を抱える法科大学院における取組の促進
(2) 法科大学院に対する公的支援の更なる見直し
(3) 組織改革の加速に向けた取組
3 法学未修者教育の充実
4 法科大学院教育の質の改善等の促進
(1)入学者選抜の改善
(2)質の高い教育環境の確保
(3) 認証評価結果の活用を通じた改善
ということのよう。
なんか目新しさがないぞ。
で?目指すべき成果目標の1.で示された
「法曹のみならず、民間企業や国・地方の公務部門など社会の様々な分野で活躍できるよう、その支援体制を整える」
はどこに行ったの?
これは、余りに余っている法科大学院卒業生の受け入れ先を探すってことだと思ったのですけど。
実際に記載されているのは
「成果の発信」
しかないではないですか。
この点について、そもそも、法科大学院の授業は、法科大学院出身の某弁護士ですら
「司法試験には全く役立たなかった。・・・受験対策にもならず、実務にも役立たない。全てが中途半端だった」(東京新聞平成24年7月5日付26面より引用)
とコメントしているぐらいですし、民主党の前川清成議員も酷評しているぐらいなので、「成果」などありませんし、どこかの法科大学院のように、合格者も出せていないのに、僻地への法律相談を「成果」などと述べて発信しても、惨めったらしいだけです。
ここまでいうのは気が引けますが、学生にとっては、合格しなきゃ、何をやろうと、
くその役にも立たない
んです。
くその役にも立たないのに、カネだけはかかるんです。
2.は、要約すると、
「認証評価(これ自体が終わっているが)に適合しないところに指導入れるよ」
「合格者の出せない法科大学院、入学者倍率や定員を確保できない法科大学院にはカネやんねーよ」
「ローの再編を促すよ」
と書かれているだけで、これも従来から言われているものをそのまま踏襲しただけです。
3.は、新たな組織をつくって、そこで、教育内容を詰めるということのようですね。
ま、期待できないでしょう。笑。
4.も相当終わってますね。
「適性試験の結果と法科大学院入学後や司法試験の成績との相関関係を含め、その内容等について検証を行い、・・・改善に向けた取組を促す」
「双方向的・多方向的な授業を有効に実施するために必要な適正なクラス規模など・・・について検討を行い」
「法科大学院の認証評価について、・・・認証評価の仕組みが適切に運用されているかどうかを検討し、必要に応じて更なる改善方策を講じる」
それなら、適性試験の前にさらに「適性試験を受ける適性試験」でもやればいいんじゃないかな。
もっと「優秀な人材」がスクリーニングできると思いますが。
ソクラテスメソッドの無意味性はこちら で論証されています。
認証評価・・・機能してるんですか?これ。
要するに、
文科省わかってへんわ
という感想です。
わかってへんモンが、いくら策を講じても、何の改善にもつながらないと思いますよ。
ていうか、この「改善プラン」
ただのやっつけ仕事。やる気ゼロ。
でしょ?
論じる価値なし。
僕も本日のブログはやっつけ仕事になってしまいました。
これについては、あまりにも書くことないので。